これまでこういう本に出会うことがなかったのですが、やはり合う合わないはあるもの。とうとう遭遇してしまいました。

阎连科 《炸裂志》を読んでいます。

この作家は今年早稲田大学の講演のため来日していました。私も話を聞きにいきました。

著名な作家らしく、さすがに外れはないだろう、内山書店でもお勧めされていたし(これも内山書店で買いました)…と期待いっぱいで読むこと読むこと、全然入り込めません!(>_<)(>_<)

終盤にさしかかった今は、あと何ページあるか確認しながら読む始末です。外れだったという思いから、わからない単語を丹念に調べる勉強道具とみなしていたのですが、それよりも早く読み終えたい!という気持ちが爆発しそうです。

しかし中国Amazonのレビューは高評価ばかり。

私が合わないと思ったのは、設定があまりにデタラメなためです。例えば、前村長は村人に次々と痰をかけられ死んだ…や、鎮長の任命書を枯れた花にかざしたらたちまち部屋中の花が満開になった…や、大型駅が一夜にして完成し…や、オモチャの庭が現実となり辺り一面に広がり…などなど、滑稽かつデタラメな場面設定を背景にストーリーが進むので、気持ちの投入ができないのです。

裏で伝えているメッセージは深いものがあるのですが、こういったストーリーの描き方は私にはだめなようでした。

あと80ページほど。
ここまで読んだら最後まで読みます。今までライト過ぎて好きになれない作品はありましたが、この作品はそのレベルには留まりません。最後まで読んで良かった!と思えればいいのですが…。