先日同通練習に使用した焦点訪談の素材には、指導者の発言が引用されており、辞書訳をそのまま使用できない言葉がたくさん出てきます。今日はサイトラする前に、現場で通用する訳を考えるのに大分時間を割きました。中日辞典はあまり参考にならず、漢語辞典の解釈でも意味をイメージできないものは、ネットで調べ、推敲した訳は一部ノートに書き留めました。その後、サイトラを。なんと、3パラグラフに1時間半もかかってしまいました。でも、時間をかけて訳を考えた文は、原文を覚えているのですよね。この繰り返しで、中日訳の品質が改善され、同時に、日中訳出の際の表現力・語彙力が強化されるのだと思いました。

スクールでも、指導者のスピーチを使用していたのですが、当時はここまで納得のいく訳を推敲しておらず、字面を通り一遍になぞるパフォーマンスに留まっていました。今思うと、大事なプロセスを疎かにしていたことを実感します。

このペースでは焦点訪談を使用した同通練習は週に1本をやるので精一杯です。毎日異なる素材に触れるのも良いかもしれませんが、スクリプトのサイトラにより、訳を推敲すべき表現の宝庫であることがわかったので、焦点訪談は週1本を目標にすることとしました。