私が初めて原書を読んだのは2009年1月。学習開始から約1年半の頃でした。
初めて読んだ原書は余华の《活着》。本屋で手にとって興味を持ったのと、比較的薄い本なのでこれなら読めそうな気がしました。

「果たして読めるだろうか?」とやや緊張しながらページを開きました。1ページ目から知らない成語や単語がたくさん出てきます。それでもわかる箇所をつなげて読み進めました。

数年経ち詳しいストーリーは忘れてしまいましたが、主人公に同情したのをよく覚えています。

中盤からは先の展開が気になってページをめくる速度が次第に早くなりました。後半以降は1日で一気に読み終えました。日本の小説でも読み始めると寝る暇も惜しんで読書に没頭し、気がついたら明け方になっていて、外から鳥のさえずりが聞こえていた・・・という経験をしましたが、まさにそんな没頭ぶり。当時留学中で勉強にあけくれる毎日で、読書と縁のない生活をしていた私にとって、久しぶりに味わう読後の爽快感でした。

一番嬉しかったのは、読了したという達成感。実際のアウトプットではまだかなりの苦戦を強いられるレベルでも、原書を読むことはできるんだ!というのが一番の発見でした。

これは今でも感じることですが、自分の実力と相応しないと感じる書籍でも、読み終えることは十分可能です。「原書って難しそうだけど、読んでみると意外と読める」ことを早期に体験すると、原書が身近なものになります。原書に少しでも興味のある方はまず読んでみることをおすすめします!

そこで必要になるのが、「わからない箇所を読み飛ばすいい加減さ」・「完璧を求めないこと」だと思っています。理解できる箇所を頼りに概要をつかんで読み終える達成感を一度味わうと、原書を読むことへの抵抗感が減ります。

ただ、これではとりあえず読み終えたものの、いまいちよくわからなかった、という結果になる可能性もあります。そうならない方法を以前友人が教えてくれました。これについては次回書きます。





思い出深い一冊。















1ページ目。線を引く癖は当時からありました。
今でもピンインが曖昧な単語があるある、あれもこれも。。。