随分前ですが、英語学習に熱心に取り組んでいた時期がありました。

「英語は絶対勉強するな!」のやり方に忠実に従って、これをがんばれば英語を自由に操れるようになるのだ!と期待感いっぱいで取り組んでいました。しかし、英絶のSTEP5までがんばったものの、最後のSTEP6でつまづいてしまいました。客観的な指数となるTOEICの点数が英絶開始当初と比べ、ほぼ変わらなかったためです。

TOEICの点数をあげることが目的であったわけではないのに、結果を受けて、「レベルアップできていないのだ」と落胆し、あっさりと勉強をやめてしまいました。

このことを振り返る度に、なんてもったいないことをしたのだろうと思います。すぐに目に見える結果が出なくても、続けていれば何らかの形になっていたかもしれません。

実はこの失敗のおかげで、中国語の学習を続けることができています。

上記で書いた英語学習期間はわずか半年でした。一方、中国語は学習を開始してから既に8年経っています。8年間、1日も休まず、とはいきませんが、途切れることなく学習を続けてこられました。

学習を開始したばかりの頃の急激に伸びていくあの楽しさはもう7年近く味わっていません。自分の中国語が一体伸びているのか、実感はありません。でも、数年前の英語学習での失敗談を思い返す度に、「続けていることが何より大事。やめてしまったらそれでおしまい」と自分に活を入れることで、停滞中でも勉強へのモチベーションを維持できています。

今でも「もし英語学習をあの熱意をもって継続していたら、どこまでいけていただろうか?」と思うことがあります。その先に想像できるのは、満足のいく英語レベルではないものの、今の私よりずっと先を歩いている自分の姿です。それを中国語にあてはめるならば、現在大きな進歩を実感できていなくても、数年先、10数年先の未来の自分が過去を振り返った時、きっと「続けてきたからこそここまでこられた」と思える日が来るはずです。

英語の集中学習を途中であっさりやめてしまったことへの後悔が、逆に今の私にとって中国語を粘り強く続ける動力となっています。目覚ましいレベルアップを実感できずにやめてしまうことは簡単ですし、それによって楽になれることは間違いありませんが、数年後に振り返った時に自分にのしかかる後悔の念がどれほどのものか想像できるので、やめようという気にはとてもなれません。

まさに、”学外语贵在坚持”です!