今回のテーマは中国語を離れ、日頃の育児生活での気づきについて書いてみます。

子どもが生まれ早1年。あんなに小さく、弱々しかった我が子も、今では隙あらばいたずらを企て、ちょっとしたことで笑い上戸のごとくケタケタ声をあげて笑い、好きなものが食べ終わるとかんしゃくを起こすほど自分の意思を持つようになりました。

日々急速に成長していく子どもの力強さに喜びを感じる一方で、毎日の育児の疲れ、特に睡眠不足から、こちらの思うように行動してくれない時に、イライラしてしまうこともしばしばあります。

「料理したいのに泣き止んでくれない」「理由もわからず泣き叫んでいる」「さっき寝たばかりなのにもう起きてしまった」などなど、子育てが思い通りになるわけないことは重々承知しているけれども、湧き起こってくる怒りを子どもに向けて言葉にして発してしまい、その後罪悪感に苦しむこともありました。

つい言ってしまった「静かにして!」の一言を後悔して後悔して、自分は何てダメな母親なのだろうと落ち込むこともありました。

しかし、ある日、あることさえしなければ、イライラの感情を抑えられることを発見したのです。

それは、上記で書いた「静かにして!」といった、自分がイライラしていることを表現する言葉です。

私が子どもに対してイライラする場合、以下の過程を踏むことに気が付きました。

①子どもの言動に困る
   ↓
②それに対してイライラを表す言葉を実際に発する
   ↓
③余計にイライラする

②の段階で既に若干イライラしているのですが、②と③の程度は大きく異なります。②によって、もともと大きくなかったイライラがさらに爆発していたことに気が付きました。

②を「イライラのトリガー」と呼ぶことにします。イライラを本格的に発動させるトリガーです。これを抑えることと、既に爆発したイライラを抑えることとでは、易しいのは前者であることは明白です。

この法則に気が付いてからは、子どもの言動にイライラし始める度に、絶対に言葉でマイナスなことを言わないようにしました。これさえしなければ、沸き起こってくる負の感情を抑えることができるからです。そして、積極的に笑顔で話しかけたり、なでたり、抱っこするようにしました。

もちろん、この法則に気が付いた後も失敗はあります。それは夜中。こちらがぐっすり寝ている時に、特に深い眠りの時に泣き声で起こされて、心の準備をする暇もなくカッカしてしまったこともありました。

また、子育ての大変さは母親の性格よりも、子が持って生まれた性格によるところが大きいと私は思っています。ですので、私の子どもよりももっと手のかかる子どもの場合、「イライラのトリガー」の法則を応用しても、抑えられないイライラはあるかもしれません。また、子育ての大変さはこれからともよく耳にします。魔の2歳児を迎える頃にも応用できるかどうかはまだ私も未体験です。

それでも、私はこの法則に気が付いたおかげで、この数か月、イライラする回数が顕著に減りました。

よく、怒りの感情がわいてきた時には深呼吸、といいますが、私には効果はありませんでした。怒り、イライラなど負の感情の対処方法も多種多様だと思います。上記で書いたことは、子育て中に生じるイライラには応用しやすいだけかもしれません。でも、1年前と比較して、自分は育児によって少しでも成長できたのかな、と思うと嬉しいのも正直な気持ちです。

この記事がどなたかの参考になれば幸いです。
読んでいただきありがとうございました。