翻訳会社がクライアントの翻訳成果物に対する評価を教えてくれました。

大変わかりやすかった、とのことでした。

このコメントをいただけたのは実はおまけで、本当の目的は訳文に対する質問への回答でした。

今回のやりとりで、訳文を必要とする現場の人が、文書のどんなところをより知りたいと思っているか、考える良いきっかけになりました。

確かに気になる箇所は、私も少し気になっていたところでした。
私の解釈を伝えたところ、再度、クライアントのコメントをフィードバックしてくれました。
翻訳会社から依頼をいただくことが多い今、エンドクライアントの評価を聞く機会はほとんどありませんが、肯定的な評価をいただけると励みになります。

納品前に、現場の担当者の立場になってもう少し丁寧に訳文を読み返していれば、現場の人が“気になる”ポイントはわかったはずでした。今回は訳者として読み返していただけでした。
今回の件で、一歩先を行った成果物を提供できるようになりたいなあと思いました。

今回の文書はガイドラインでした。表現の美しさを求める文書ではなく、ガイドラインのようにクライアントの真のニーズを読み取る必要のある文書を翻訳する方が好きだなあと最近ますます感じています。

以前、品質マニュアルを翻訳していたときのことです。
医療機器の品質マニュアルで、ISO 13485に準拠と書いてあるのですが、以前、ISO 13485とISO 9001の違いを少しかじっていたので、その品質マニュアルが実はISO 9001のままであることに気づきました。これって大変なことです。対外的にはISO 13485の認証取得とうたいながら、肝心の品質マニュアルがISO 9001のままなのですから。

翻訳会社のコーディネータに(面倒にならない程度に)コメントを付与して納品しましたが、伝わっていないようでした。こういうことに遭遇して、直取引で翻訳から少し立ち入ったことまでやれたらなあと思うようになりました。

法規制サービスに加えて、現地法人の品質マニュアルがISO 13485などに準拠しているか、のテクニカルレビューなら現状+αでできそうです。これも何か形にできないか考えています!わくわく。


☆---------------------------------------------☆     
「5日間集中!病気・身体の仕組みをゼロから学べる医学講座<前半> 医療通訳を目指す方向け」
夏季講座の受講生募集中→オンライン枠は残りわずか。

中国語学習者向け・医療メールマガジンの配信を始めました。
詳細はこちらの記事をご覧ください

原書会などのイベント案内・ディクテーション配信(音声・文字)はこちらから
Ayumi Chinese Book Cafeメールマガジン

☆---------------------------------------------☆