以前中国語を勉強し、中検準1級ももっていて、留学経験あり、仕事でも使っていたけれど、出産を機に勉強を中断し、数年経っている。今から仕事で中国語を使いたい、通訳・翻訳の仕事をしたい、でもなれるの?

と思われる方は少なくないと思います。

私の場合は、フリーになった矢先の妊娠だったので、嬉しい反面、今から頑張りどきだったのに〜という焦りがものすごくありました。会社員の頃は、翻訳は副業で少ししていましたが、中国語は仕事では使っていなかったので、通訳キャリアはフリー=ほぼゼロからの開始。で、すぐに産休に入るぞ、という状況になりました。まあ、何もないところからのスタートでした。

でも私は「私でも通訳、翻訳の仕事をもらえるの?」と思ったことは、少なくともフリーになるのを決めた2013年には考えませんでした。もっと前、通訳になりたくてスクールに通っていた頃、2010年頃はよく考えていました。通訳翻訳ジャーナルを読んだり、憧れの方の記事を壁に貼って、いつか私も…!と想像していました。

フリーになるのを決意した年、会社で中国語の通訳もしたことなかったですが、なれるのかな?は考えませんでした。

なぜか?

それは、なれるかどうかは行動をおこしてみないと誰にもわからないからです。確実に言えるのは、行動を起こさなければなれない、ということです。

エージェントに応募しなければ仕事も得られませんし、周囲が私の夢を知らなければ紹介してもらうこともありません。なりたいな、と思っているだけでは理想の現実は向こうからやってきません。だから、今からでも通訳になれるかな?とは思わず、どうすればいいのかな?何をすべきかな?ということを考えていました。

通訳は最初は専門とは無関係なものばかりでした。毎回ゼロから準備して、時には失敗したり、ミスを全員の前で指摘されたり、にらまれたり、早く訳しなさいよと言われたり、辛いこともありました。私の専門が薬学だから、通訳において有利だと感じたことは医療以外ではまずありませんでした。医療通訳の仕事をいただけるようになったのも、資格も関係しますが、行動に起こしたからです。本当にそれにつきるのです。

では、ブランクがある場合、どこから勉強すればいいの?と思われるかもしれません。何でもいいと思います。手軽に入手できるNHKニュースを使って逐次通訳してみたり、一文ずつきいて何もみずに復唱できるか試してみたり、シャドーイングしてみたり。やってみて、まあまあできればもっと負荷のあるトレーニングをすればいいですし、全然できないなら持っているテキストの中国語を読んで訳せるか試してみたり。やるべき勉強法は人それぞれ違います。

何かを差し出すことなく簡単に得られるものはありません。何かを差し出す、とは行動に移すことも含みます。なるには論について悩むよりも、まずYouTubeで短い動画で通訳演習してみる、中国語のニュースを翻訳してみる、それでどうしようもできない自分を知ってから、「やっぱり無理、諦めよう」でも、「頑張ってみよう」でも決めればいいのです。

少しずつ行動を起こすようになり、やるのが当たり前になると、なるには論の模索のループから解放されます。私はフリーになってから、通翻訳ジャーナルは買っていません。読んで参考になると思うことがあまりなかったからです。友人から数冊もらったものもありますが、開くのも億劫で本棚で眠っています。なるための道筋は人それぞれ違いますし、他人の歩みを参考にするのはいいですが、その通りにやったからといって同じ結果が得られるわけではありません。その時の時代、市場、その人の背景、性格など複数の要素によって決まるので、人の歩みを参考にするのは程々に。いずれ、人の歩みに全く興味がなくなる日がきます。

まだ伝え切れないことがありますが、この記事で伝えたかったのは、やりたいならすぐに行動してほしい!ということです。行動を先延ばしすると、いずれ後悔する日がきます。後からじわじわ強まる後悔を味わって悔しい思いをするか?それとも行動して失敗して涙を流すけど、再びチャレンジするのと、どちらを選びますか。もしそれでも行動する気になれない、モチベーションがあがらないなら、本当にやりたいことではないということなので、やらなくていいのです。

私は今では中国語にも通翻訳にもあっさりした気持ちですが、この世界に入る前は憧れが強くて、仕事が欲しくて仕方なくて、1日に20社トライアルに応募したりしていました。応募するかについて迷ったことはありません。応募しなければ、相手に私の存在を知らせなければチャンスはやってこないからです。

「私でも今から通訳、翻訳になれるの?」と思う方、今からできることをすぐにやってみてください。

具体的なことはやってから考えればいいです。今すぐできることを今やってみましょう!