原書会

第1回WEB中国語原書会、開催しました!

初めてのオンラインでの中国語原書会。

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(写真はイメージ)


通信状況や参加者がスムーズにzoomを使用できるか心配していましたが、
大きな問題なく、無事終了しました。

東京、関西、九州、アジア圏2か国からのご参加でした。私をいれて6名。

zoomでのWEB原書会、思っていた以上にスムーズでびっくり。
Skypeと違い、IDの取得が不要なのも魅力です。参加者はURLをクリックするだけ。

画面越しで原書を紹介しあうのは新鮮で、不思議な感じがしました。
でも人が紹介するのを聞いて受ける刺激はリアル原書会とは変わらず、
最近、仕事優先で原書をあまり読めていなかった私の原書熱は再び高まったのでした。

オンラインでやる一番のメリットは、場所の制約をうけないことですね。
お住まいの地域の書店状況などをシェアできるのも魅力だと思いました。

zoomが中国のネット規制を受けないのであれば、中国・台湾に今お住まいの方たちも参加できますね。中国・台湾でどんな本が今売れているかリアルな情報を聞けますね。
(あ、ライブドアブログは中国大陸ではアクセスできないのでした・・・くぅ)


ご紹介いただいた本をzoomのチャットで都度記入していたのですが、
会終了時にその記録も一緒に消えてしまい、今回は紹介いただいた書籍名は記事では省略させていただきます。

初めて参加された方から「次回もあればまた参加したい」「(雰囲気が)良い意味でゆるい感じで安心しました」とメッセージをいただきました(^^) 

WEB原書会は、あまり時間がとれないけれど、さくっと参加して、色々な本の情報を得たい方にもおすすめできそう。今回ぴったり1時間だったので、子育てや仕事で忙しい方にもおすすめしたいです^^

たくさんお話を聞きたい・交流したい方はリアル原書会、さくっと参加したい方はWEB原書会、という風に使い分けていただくこともできますね。

次回はいつにするかまだ未定ですが、リクエストがありましたらご連絡ください。
初回に参加してくださったみなさま、ありがとうございました^^

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【満員御礼】第1回WEB中国語原書会のご案内 ※5/12募集終了

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定員に達しましたので募集を終了しました。お申込み・ご関心を持っていただきありがとうございました!(5/12)

メルマガで先にご案内をし、あと2名となりました。

メルマガで書き忘れましたが、会はすべて日本語での進行となります。
現在までいずれも関東圏以外の方からお申込みをいただいております。

原書ファンはもちろん、普段会うことのできない中国語学習者同士がつながる場になればいいなと思っています。


以下、詳細です。

*********************

■日時:2017年5月27日(土)AM10時ー11時

(最長11時半まで。先の退出可)

■募集人数:5名(あと2名)

■使用システム:zoomという会議システム http://zoom-japan.net/

※参加者はクリックだけで簡単に参加できます。

■参加条件:

①原書を読んでいる方、読みたい方(オブザーバー枠は埋まりました

②お顔を見せても大丈夫な方

■参加費:無料 (初回特典かも!?)

■進め方

①事前に自己紹介シートにご記入いただきます。

 前日までに参加者に共有しますので、当日は自己紹介はせず、すぐに原書紹介をします。

②1人5分~10分で自由に読んだ原書について紹介。
原書は小説、ビジネス書に限らずお好きなジャンルをどうぞ。

質問は適宜ご自由に。ルールはあまりないゆるい会です(^^)

■お申込み先

以下のリンクよりお願いします。お申込みは簡単です。

https://www.reservestock.jp/events/187970

**********************

私は今読んでいる本が途端に面白くなってきました。
当日までに読了できそうです(^^)


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第1回WEB中国語原書会、今月開催します!

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日程が決まりました!

今回一番乗りで参加のプレ申込みをいただいたのは海外の方でした。

WEBでつながれば顔を合わせながら海外にお住まいの方とも原書会ができてしまいますよ。
遠方にお住まいで通常の原書会に参加できない方と、リアルタイムで原書会ができるなんて✨

障壁だったものが障壁でなくなる時代になりましたね。

近日中にメールマガジンで詳細をご案内します。
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【思いつき】海外・地方にお住まいの方と原書を紹介し合うWEB中国語原書会

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zoomというオンライン会議室システムを使い、WEB中国語原書会をやったら面白そうですね✨

前回の二人会で地方からお越しいただいた方で原書に興味を持たれている方もいらっしゃいました。
地方にお住まいの方から原書会にいつか参加したいなという声もいただいたことがあります。

海外・地方にお住まいで普段お会いすることのできない方とも、zoomを使えば自宅にいながら顔の見えるWEB原書会ができることについさっき気が付きました!どうして今まで思いつかなかったんだろう。

私入れて4、5人であれば1時間でできますね♡
映像OKな方で、ご興味がある方いらっしゃいましたらご連絡くださいね!

参加者はzoomの使用は無料でできます。

あと一度やってみたいなと思っているのは、中国語で本の内容を紹介する原書会。
全部中国語ではなくて、本の紹介部分だけを中国語で紹介してみるもの。準備してきてもOK、ぶっつけ本番もOK。
中国語を使う機会が増えますね♪
こちらはリアル原書会でいつかやってみたいと思っています。

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第13回中国語原書会・開催報告!

本日、池袋にて原書会を開催しました!
落ち着いた雰囲気の静かなカフェで、じっくり原書について語り合うことができました。
参加者は私含め7名。

まずリピート参加のiraさんが紹介されたのはこちらの絵本。
《小狐狸》

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少数民族の暮らしに興味があり、アイヌをテーマにした漫画に現在はまっているiraさん、こちらの絵本を選ばれました。
オロチョン族という少数民族の昔話で、子狐と老夫婦のファンタジー。
絵がとってもとっても可愛いのですよ。たまらない絵がいくつかありました。

続いてこちらはネット小説が紙の本になったもの。
蔡智恒の《蝙蝠》

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コウモリって蝙蝠bian1fu2というのですね。知りませんでした💦
3つの短編から成り、タイトルはうち1短編のタイトルです。
死んだ人がコウモリになって戻ってくるストーリー。

iraさん、今回は辞書を引かずに読んでみることに挑戦しました。確かに所々辞書を引くのをやめることで、「リズムがつかめるってこういうことなんだ」という発見があったそうです!

《蝙蝠》は読みやすく、原書初めての人にもおすすめのようですよ。


お2人目は原書会初参加のchintauさん。『中医学と広東語の日々』
ハンドルネームでわかる方もいるかも。chintauさんは広東語を学ばれているのです✨

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養生をテーマに薬膳レシピのサロンの経営など多方面で活躍されているchintauさんが読まれたのは、季節ごと・体質ごとにお勧めレシピが紹介されているこちらの本。
香港大好き!というchintauさん、香港好きが高じて広東語の学習を開始されました。
本の紹介とともに、薬膳や漢方のお話にみんな興味津々でした。

「漢方は一見難しく思われがちだけど、そうではないことを知って欲しい」という想い、伝わってきました。ご興味ある方はchintauさんのHPをご覧になって見て下さいね!

→→『中医学サロン Linfa蓮花』


3人目はリピート参加の状元さん
(ブログ:『状元への道 汗牛充棟 読書日記』『中華 状元への道』、note:Gaku Ito

原書会に申し込む→原書を読む、で原書を読んでいらっしゃるとの言葉ににんまり。嬉しいです^^

状元さんの熱さ、発想の豊かさは原書会で実際にお会いした方にしかわかりません(^^)
状元さんが今回持参されたのは《"小的"台湾史》。

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この中から、"番薯也好赚","海海人生"について熱く語ってくださいました。

この本は国家という大きな歴史に対し、市井の人々、個人の歴史にフォーカスしたもの。
サツマイモの密貿易で儲ける話、海賊王として領土を拡大する話、これは国がやれば貿易だけれど、個人の場合は「密貿易」「略奪」になるよね、という見方になるほどなあと思いながら聞いていました。

個々の歴史から大きな歴史を連想できるのは、博識だからこそ。私だったら素通りしてしまうところに面白さ・新しい発見を見出す状元さんの発想・着眼点にいつも脱帽です。

ちなみにこの本は台湾旅行した際に台南にある歴史博物館のお土産コーナーで購入されたそうです。
目次↓

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4人目はリピート参加で、ご自身も中国語読書会を開催されている舩山明音さん。
『中国語読書会』
出版翻訳者も来る原書会!になりつつあるかな?(^^)
そうです、舩山さん、原書1冊を出版翻訳されたのです!!おめでとうございます!!!

邦題は「少年美術物語」。原作は《少年美术故事》です。

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全7巻のうち、舩山さんは第6巻を担当されました。すごいですね~~!
やはり1冊翻訳するのは大変だったようです。




文人、漫画家であり、日本に留学経験のある丰子恺が、子供向けに美術について書いた物語・エッセイ。中国の教科書にも使用されているようで、訳書はとても読みやすそうでしたよ。政治的背景がからむ翻訳の裏話に、やはりそういうことあるんだなあと思いました。

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原書の挿絵は、日本留学中に知った日本人画家の画法に影響を受けたもののようです。
児童文学作品には疎かったのですが、知らなかった作家を知ることができました。

詩を読むのが好きと言う舩山さん、女性詩人・余秀华の本もご紹介いただきました。


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作者は身体に障害をもつ、湖北省農村に暮らす女性。
農村部で一生を終えるだろう作者の想いが鮮やかに、情熱的に綴られているそうです。

調べながら丁寧に読まれている様子が伝わってきました。

5人目はリピート参加の弥太郎さん。『中国語と海外ドラマとプレミアの日記 』    
杨绛の《我们仨》。私も持っていて読みたい本の一つです!

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昨年亡くなられた杨绛が、92歳の時に書かれた本。
タイトルの3人とは、杨绛、夫と娘のこと。3人の思い出を振り返る回顧録なんですね。

戦時中~1990年代といえば、中国では戦争、文革、改革開放が切り離せないイメージですが、この本に登場する暮らしぶりはまるでそれらとは無縁のよう。というのもヨーロッパに留学し、波乱の時代に巻き込まれていないからなんですね。

弥太郎さんのイメージは、上流階級の人が書いた上品な作品。

一方で、もう1冊紹介された莫言の《哇》は、同じ時代なのにまさしく対称的!

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弥太郎さんのご紹介だけでも、重たさ、壮絶さがこれでもかと伝わってきました。

これは一人っ子政策をテーマにした作品。
村で、このお医者さんに子どもを取り上げてもらえれば安泰だと村で評判の良かった産婦人科の医師。国が一人っ子政策を始めるや、今度は2人目を妊娠した女性を取締り、堕胎手術をする側になります。国をあげての政策に、時には妊娠6カ月の子どもを堕胎させることにも使命感に燃えてしまうところに、ふと、その時代に自分が生きていたら同じ轍を踏んでいたかもしれないと思ってしまいました。

莫言の作品で良く耳にするのが、描写がぐろい、重い、ささっと読めない。わかります!

《哇》の評判が良いことは耳にしていましたが、内容までは知りませんでした。莫言が扱うのはやはり社会問題をテーマにした印象がありますね。辛くなるのを覚悟で読んでみたい作品です。

6人目はリピート参加のushikoさん。『ushikoの記録』
タイトルと作家名、聞いたことある人も多いのではないでしょうか?

王安忆の《长恨歌》

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一人の女性の40年間を描いた作品。
タイトルからは想像しがたいですが、実際は「昼ドラ」のような感じで、みんなで読んで感想を言い合いたくなる内容とのご紹介に、自然と《穆斯林的葬礼》も話題に上がりました。

美貌の持ち主である主人公は、エリートの妾となったために、エリートが死んだ後も男性との出会いはあれど独身で生涯を終えました。時代に翻弄されながらも、生き残る女性の生命力の強さを感じられるとか。中国語の勉強をするならこれ!とお勧めされるように、文章が美しいようです。

これもずっと気になっている作品でした。

タイトル、作家を知ってる、でもどんな作品か知らない、ということはよくありますよね。
原書会を通じて、見聞きしたことある作品または知らなかった作品について、どんな内容か知ることができると、"読んでみる"ハードルが一つ低くなるのだなと感じました。

これは今回の原書会でみんなが語り合ったテーマでもありました。
原書好きな仲間で色々な流れを作っていけたらいいですよね。
どんな展開になるか楽しみです。原書会でご協力できることがありましたらいつでも言ってください!


私が今回ご紹介した本は現在はまりにはまっている法医学シリーズ。
読後の紹介がたまっていますが、改めてご紹介します(^^;)

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今回も楽しい時間を本当にありがとうございました!
またkindleでポチってしまいそうです(笑)

次回は6月以降の開催となります。
原書会に参加される方・紹介される本、どちらとの出会いも再会も楽しみにしております!

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4/15(土)『二人会@関西』募集中♪
半数以上のお申込みをいただいております。
二人会@東京の開催レポートはこちらからどうぞ。
二人会@東京の開催レポート    

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【満員御礼】第13回中国語原書会のご案内 ※1/29募集終了

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定員に達しましたので募集を終了しました。お申込みありがとうございました!(1/29)


今年第1回目の原書会を開催します。
2月に開催したかったのですが仕事の都合で3月開催となりました
少し先なので、読む時間は十分にありますね♪
ぜひ原書会をペースメーカーに読書計画を立ててみてください(^^)

私も原書挫折から回復し、最近はミステリー作品を読んでいます。
はまって仕事に影響が出ています(笑)→《第十一根手指》


■第13回中国語原書会の詳細

 日時:2017年3月12日(日)
  開場  10:00(10時オープンのため)
  第1部 10:10~11:40頃 原書会
  第2部 11:40~13:00頃 ランチをしながら交流会(参加、退室時間は自由です)
 募集人数:6名(オブザーバーは1名まで)
 場所:池袋駅近の穴場カフェを予定
参加費:500円+各自の飲み物代

 参加をご希望の方は以下のページからお申込みをお願いします。
 http://www.reservestock.jp/events/166701

 ★第1部の原書会はこんな感じです★
本の紹介(お1人5分程で)
質問は随時ご自由に!
特に形式はありません。ゆるゆるです。

※過去の原書会で紹介された本を持参でももちろん構いません。

 

みなさまのお申込みを心よりお待ちしております!


※携帯アドレスでメルマガ登録された方へのお願い※
メルマガに登録するメールアドレスはPCメールのみでお願いします。
過去に携帯メールで登録された方はお手数ですが、PCメールで再度の登録をお願いします。
(PCメールアドレスにしかメルマガを配信できないためです)。


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『二人会@関西』日程決まりました!
4/15は関西で会いましょう♪ 募集は天天さんブログで来月開始予定。
二人会@東京の開催レポートはこちらからどうぞ。
二人会@東京の開催レポート


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第12回中国語原書会・開催報告!

報告が遅くなりましたm(__)m
11月13日に第12回中国語原書会を開催しました。

参加者は私を含め7名。今回はなんと遠方からもお申込みいただきました。
それでは、簡単ですが、みなさんのご紹介された本を見てまいりましょう。

お1人目はiraさん。前回に引き続き2回目のご参加です。

iraさんが選ばれたのは魯迅の絵本。《从百草园到三味书屋》
タイトル、ご存知の方も多いのではないでしょうか?
私もタイトルだけ知っていました(^^;)

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買った時は包装で中を覗けなかったのですが、魯迅だからではなく(!)、絵に惹かれて購入。この絵本の絵を描いている方をもともとご存知だったようです。

文は少なく、お母さんが子どもに読み聞かせるもの。聞きなれない植物や虫の名前も、絵をみながらイメージできるとのことでした。5歳くらいの子どもを対象とした文章にしては、難しい単語もあるようです。魯迅を知りたい、絵で理解を補いたい場合におすすめですね。

文章に登場した虫などが絵の中にこっそり隠れるように描かれているのが味わい深いです。
読む度に発見がありそうな本ですね。


2人目は初参加のushikoさん
色々なジャンルの本を4冊持ってきてくださいました。

1冊目はミステリー作家・雷米の新作、《殉罪者》。

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雷米は私が最近はまっている作家さんです。シリーズものの《心里罪》を読んだ方はおわかりだと思いますが、事件の設定・描写が猟奇的なものが多い作品です。《殉罪者》は伏線がもっと貼られていてストーリーは深く、また前作同様、グロテスクであるとのこと。苦手な人にとっては読むのが辛い作家さんかもしれません。

前作同様、犯人はわかるようになっているけれども、そこからまた展開していくとか。気になります!

2冊目は《三体》で有名な刘慈欣の《2018》。
《三体》の前後に書かれた短編集がおさめられています。

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環境破壊などを皮肉にしているエッセイ風の作品集で、難易度はバラバラとのこと。
落ちがわかりずらい作品もあったけれど、「面白かった」とお勧めされていました。
三体は面白いかったですが、私は途中苦戦したり、寝てしまったりしたので、短編集なら難しい用語が出てきても、長編よりも頑張れそうだと思いました。

そしてushikoさんの一押しはこれ!
刘震云の《我不是潘金莲》。

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字幕翻訳の水野先生が訳されると聞いて、それなら面白いに違いない!と読まれました。
余華の作品のように破天荒な主人公に周囲のまじめな人が翻弄されるお話。ちなみ主人公は女性です。

文章は簡単で、勢いよく読書できるそう。
面白くて、笑っちゃうお話。後味は悪くないそうですよ。
映画化もされていますね!

4冊目は苏童の《离婚指南》。

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それぞれ時代の異なる3編の短編が入っています。
3編目の作品が映画化されており、映画が印象的だったので読まれました。
一番良かったのはやはり3編目の作品とのこと。

3編目はおめかけがたくさんでてくるお話。
私は離婚をテーマにした1篇目が結構気になりました。

3人目はfukoさん。fukoさんも前回に引き続き2回目のご参加です。

前回の原書会後に再チャレンジしてみた《看见》は難しかったため、
神保町でこちらを本を選ばれました。

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江戸時代を舞台とした妖怪ファンタジーを書いた《孤者异》。
原作は日本語で、作者は畠中恵さん。
fukoさん、「しゃばけ」シリーズが大好きで、毎年新作が出るのを楽しみにされているそうです。

原作同様、中国語の翻訳版でもわかりやすい平易な文体のようです。
初めて原書を読む方にも読みやすい文体のようで、「教科書もこんな感じだったらいいのに」とおっしゃっていました。

妖怪の血を引く男の子が主人公。虚弱だけど頭が良い主人公が、妖怪の力を借りて、江戸で起きる事件やミステリーを解決していくお話です。一話ずつ話が完結する構成で、表紙の絵からは可愛らしい様子が伝わってきますね。


4人目は初参加の桃茶さん。遠方からお越しいただきました!

ご紹介いただいたのは東野圭吾さんの中国語版《假面前夜》。
購入場所は上海の虹桥空港。空港の本屋さんにも東野圭吾さんの作品は必ずありますよね。

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中国語の原書を読める自信がなく、日本の作品の翻訳版なら文化背景も理解しているので、
読みやすいと思い手に取られました。
桃茶さん、実は東野圭吾さんの作品自体が初めて。

一話ごとに完結する短編かと思いきや、最後で話がつながるという構成。
ホテルのフロントで働く女性、警察官などいくつかの人物の話が展開されて、
最後にある事件が解決する、という流れになっているようです。

本の中の、単語を丁寧に調べられているメモが最後まで一貫して継続されているのが印象的でした。


5人目はおなじみ小雨さん。

オンライン原書会の10月のテーマに関連して、台湾に関する本を読まれました。
まず1冊目は方文山の《中国风》。

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ジェイ・チョウのファンのみなさんはご存知ではないでしょうか?
ジェイ・チョウの歌詞を書かれている方文山は台湾音楽界の重鎮なのです。
小雨さんもジェイ・チョウのファンなのでこの本を選ばれました(^^)

歌詞とその解説が書かれているのですが、
小雨さんは知っている曲が多かったので、You Tubeで音楽を聞きながら
楽しみながら読み進められたそうです。

面白いのが最後に、歌詞にまつわる100問のクイズがついていること。
出典を問うものがあったり、結構難しいようですよ。

結構難しそうな印象を受ける本でしたが、好きな歌手の歌詞ということで、
小雨さん読了されました。「好きこそものの上手なれ」の力はすごいですね~。

2冊目は《父教七日》

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この本にある最初のエッセイは、台湾の林栄三文学賞を受賞しているようです。
父の死後、7日間を描いたもので、映画化され、映画も台湾で受賞しているのですね。

ネットでの口コミ、評判が結構良いですね。見たい映画に追加です。
You tubeでも見られるようです。
邦題は「父の初七日」。

ワン・リーウェン
マクザム
2015-05-29


 
小雨さん、これまでの原書会では小説をご紹介されることが多かったのですが、
オンライン原書会のおかげで、普段読まない本を読めたとおっしゃっていました。

今回、詳しくはご紹介いただきませんでしたが、
原書ファンの間で有名な《天桥上的魔术师》はやはり高評価でした。
こちらは繁体字版です。

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6人目は同じくおなじみのねずみのチュー太郎さん
3冊持参していただきました。

まず1冊目は严歌苓の《无出路咖啡馆》。

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人民解放軍で将校を務め、ベトナム戦争で記者としてルポタージュを書いていた严歌苓が、
離婚し、渡米して、文学を勉強するようになった頃の生活をつづったもの。

本を万引きしたり、マリファナを勧められたり、お金がなくて歩いて帰宅していたら強盗にあったり・・・と、小説なのでどこまで本当なの?は謎ですが、彼女のアメリカでの生活がよくわかる作品のようです。

タイトルの『出口のない喫茶店』は"マリファナを吸う"場所として3回登場するのですが、
アメリカでお金がなく、のた打ちまわる中国人の生活がよくわかるとか。

严歌苓ファン必見の本ではないでしょうか?

2冊目は《曹禺精选集》。
チュー太郎さんの好きな作家のお1人ということで、こちらの本を選ばれました。

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実はこれ、戯曲なのです。
しかも演技されることを期待されなかった1930年代の戯曲。
読んだ人がイメージしやすいように、非常に細かく書かれているそう。

主人公はホテルの部屋を借りて生活している高級娼婦。
ダンサー、ホステスともいえるようですが、普通の人からみたら自堕落な生活に見えますが、
彼女はその日その日の人生を謳歌しています。
チュー太郎さんの一押しは思い入れがあるという『日出』。感動する作品のようですよ。

口語体でストーリーが進んでいくので、普通の原書よりも読みやすそうですね。
セリフを読むだけでも勉強になるとのことでした。

3冊目は老舍の《骆驼祥子》。

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チュー太郎さんによると、
現在、放送大学で大山潔先生が戯曲「駱駝祥子」の面接授業を開講されています。
放送大学に入学していない人でも、共修生として単発で参加が可能のようです。

辞書にない発音があり、授業ではピンイン通りでない発音を先生が教えてくれるそう。
通常の中国語と全然違うようですが、
一体どんな音なのでしょう?気になります(^^)

以上、簡単ですが、みなさんのご紹介をまとめさせていただきました。

実は私は今回、当日までに少ししか読んでいくことができませんでした💦💦
主催者なのになんということ。。。

現在、読み進めていますので、年内にはご紹介できるといいのですが(._.)

次回の原書会は、1月か2月に開催したいと思っています。
次回こそは読書計画をしっかり立てて臨みたいと思います💦(教訓)

参加されたみなさん、ありがとうございました!

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【増員・あと2名】12/17(土)『中国語ブロガー天天・Ayumiの"二人会"』

★開催決定!告知前に既に4名の方からお申込みをいただきました(嬉涙)
【中国語で通訳・翻訳の仕事をこれからしたい方向け】セミナーの開催が決定しました!

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【満員御礼】第12回中国語原書会開催のご案内 ※10/25募集終了

定員に達しましたので、募集を終了させていただきました。たくさんのお申し込みありがとうございました!(10/25)


原書会がないとますます読書のペースが落ちそうなこの頃です(^-^;)

今回は厳歌苓をテーマにする予定でしたが、
こちらは延期させていただくことになりました。。。
今回は通常と同じ原書会ですが、 厳歌苓の作品をご準備してくださった方、
厳歌苓の作品をご持参いただいてももちろん構いません。むしろ大歓迎です!

私はどうしても読みたいビジネス書・《看中国》を読了して持参するのが目標で す。


■第12回中国語原書会の詳細

 日時:2016年11月13日(日)
    第1部 10:00~11:30頃 原書会
    第2部 11:30~13:00頃 ランチをしながら交流会(退室時間は自由です)
 人数:6名(あと3名) 
 場所:飯田橋
 参加費:500円+各自の飲み物代

 参加をご希望の方は以下のメールアドレスまでお願いいたします。
 ayumichinesebookcafe@gmail.com

★第1部の原書会はこんな感じです★
本の紹介(お1人5分程で)
質問は随時ご自由に!
特に形式はありません。ゆるゆるです。

※過去の原書会で紹介された本をご紹介いただいてももちろん構いません。

原書会へのご質問・ ご要望がございましたらどうぞお気軽にご連絡ください。

みなさまのお申込みを心よりお待ちしております。

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会場は原書の街・神保町に決定しました!
あともう少し募集しております。
関東以外の遠方からも複数のお申込みをいただいております。
ご興味ある方は是非(^^)♪
【募集中!】『中国語ブロガー天天・Ayumiの"二人会"』

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中国ビジネスをお考えの社長さん・起業家さん必見!
11/26(土)『現役通訳者が伝える中国語の機械翻訳を上手に使いこなすコツ 』

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第11回中国語原書会・開催報告!

すっかり涼しくなりましたね。
気がつけばもう10月!時が過ぎるのはなんて早いのでしょう。

本日、第11回中国語原書会を飯田橋で開催しました。
参加者は6名。今回はみなさん女性でした。
意外な共通項もあり、主催者驚きでした。

では、早速みなさんの紹介された本を見てまいりましょう。

★mangoさん(3回目のご参加)

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《黄小厨的美好日常》
料理好きな俳優が書かれたこの本は、レシピ本というよりも、レシピに込められた思いを書いたエッセイ集。

江蘇省・湖南省出身の両親を持つ著者は、6歳の時に北京へ行きます。江蘇省、湖南省、北京の料理が融合したレシピと共に、自身にまつわるエピソードが掲載されているそう。レシピは計42個。成功率99%の数字に中華料理にチャレンジしたくなる方もいるのではないでしょうか。料理好きなmangoさんならではのご推薦です。

レシピの紹介にはこんな可愛いイラストが。

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2冊目は《只要好好过日子》。
この本を選ばれたのは、台湾誠品書店の2015年TOP3にランクインしていたからだそうです。

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人間関係、恋人、夢、人生等について書いたエッセイ。人が考えていること、悩んでいること、どう生きていくかなど、国が違っても感じることは同じなのだと感じられたそうです。最後に出てくる「自分のために自分の人生を生きましょう」という言葉に「勇気をいただいた」と語られていました。原書の読書を通じて、自分の人生観が影響を受けること、ありますよね!

文体は語りかける口調で成語が少なく読みやすいようです。


★K.Yさん(初参加)
K.Yさんが持参されたのは、韩寒の《1988 我想和这个世界谈谈》。

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妊娠中の売春婦・ナナと主人公が1週間ほど旅するお話。1988とは主人公が乗る車の名前のこと。

1988は以前、ラジオ講座で取り上げられていましたね。講座では冒頭のみだったので、「続きが気になる」ということで読まれたK.Yさん。「構成が村上春樹に似ている」との印象を持たれたそうですが、これについては賛否両論あるよう。この作品の特徴は、一つのストーリーに回想シーンがたくさんはさまっていて、一つの時間軸だけで物語を構成していないところ。

今までは短編小説しか読まれたことがなかったというK.Yさん。今回の原書会のために長編小説にチャレンジしてくださいました。韩寒の他の作品も読んでみたいとおっしゃっていました。是非感想をお聞かせください^^

★Y.Tさん(初参加)。
Y.Tさん、実はオブザーバー希望でしたが、枠が埋まっていたため、原書読書にチャレンジしてくださいました!

Y.Tさんが読まれたのは查斯特菲尔德爵士の《一生的忠告 一位外交家爸爸给孩子的信》。

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この本は200年以上前にある外交官が子ども宛に書かれた手紙を本にしたもの。

親が子どもに言う一見普通のことが書かれているのですが、Y.Tさんご自身が年齢を重ねた今読んでみたところ、言葉の重みを感じるのだそうです。一つ一つの言葉が響いてきて、何度も読み返したくなる本とのこと。

人間関係につまづいた時の対処法や10代のうちに勉強しておくことの大切さなど、格言ぽい内容ですが、書かれている中国語は普段の会話でも応用できるものが多いようです。勉強のため、親として読んでおきたい1冊です(私)。


★まつばっくりいさん(初参加)

まつばっくりいさんは3冊持ってきてくださいました。
まず1冊目は毕飞宇の《青衣》。

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この本には前回の原書会で小雨さんが紹介された小説・玉米も入っています。

まつばっくりいさんの毕飞宇に対する印象は、「女性の悲しさを書く人」。
《青衣》の舞台は京劇の劇団。もめごとで劇団を去った女性は転職し先生になります。彼女のファンだった男性がその後社長となり、彼女に再デビューの話を持ち掛けます。再起を目指して頑張るものの、自身の身体、声の衰えに直面する青衣。その後の展開は読んでからのお楽しみにしておきましょう。

この小説はドラマ化されていて、冯小刚の妻・徐帆が青衣を演じているようです。京劇好きな方におすすめですね。

2冊目の《一个一个人》には参加者一同驚きでした!!

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こんな仕掛けの施された本は初めて見ました!本に仕掛けって一体何よ?と思いますよね。

年季の入った本だと思われるかもしれませんが、買ってから時間が経っているわけではありません。古ぼけていたり、シミがあるように見えるよう、あえてデザインされているのです。外側だけでなく、中のページのいたるところにも。

こんな感じに↓
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デザインに凝ったためか、通常より高めの50元ほどのお値段だそうです。
欲しい~~!と思うのは私だけではないです、きっと。

内容は、南京の新聞社に勤めるコラムニストのエッセイをまとめたもの。
すべてのエッセイが「一个」で始まっています。「一个・・・・的人」という風に。
友人、恋人、同僚など自分の周囲の人について書いたもので、文体は簡単とのことでした。

プレゼント用にも良さそうですねえ。すくなくとも私だったら飛び上がります(^0^)


3冊目は《灯火夜微明:京城书店岁时记》という本好きな女子高校生が北京の書店巡りをして出された本。北京の26の書店が登場します。

     

本好きな人はこの表紙で飛びついちゃうのではないでしょうか?

「読書の幅の広さが凄い」という著者。詩の評論本から日本の作品を何軒かまわってやっと見つけた!とあったり、とにかく凄い女の子。

中国版LINEの微信で公式アカウントをとって、連載したものがこの本になりました。
まつばっくりいさんが意外に感じたのが、中国の私営書店の歴史は短いということ。著者の彼女が店長さんとの話の中で、「この本屋は10年も続いた」と驚いている場面があるようです。

彼女の一押し書店は「万圣书园」。とにかく大好きな様子が伝わってくるそう。
まつばっくりいさんのお勧め書店は、page one。この写真です↓

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眺めているだけで幸せな気分になれる写真でいっぱいでした。
しかも写真には作品が掲載されているので、本の発見もあります。
これはぜひ紙で購入しましょう!

★fukoさん(初参加)

fukoさんは香港に行った際に、時間がない中立ち寄った誠品書店でジャケ買いされた本を読んできてくださいました。

1冊目は《穿越一条柏油路到古都古》

この本の舞台はブルキナファソ。台湾の医師が10か月間、西アフリカで医療支援に従事した時のことを書いた本です。



ブルキナファソのGDPは世界の10%、年収は711ドル/人、15歳以上の識字率は21.8%。

病気になり、医療費を払えない女の子のお話があります。病院で医療費を立て替えてなんとか治療したところ、退院時に女の子がわずかながらお金を持ってきて、お金を返そうとします。文化が異なり、十分な教育を受けていなくても、お金を返そうとする姿勢に感動したとおっしゃっていました。初めて読む長文の繁体字にも次第になれ、後半は患者とのエピソードがたくさん出てきて読書を楽しめたとのことでした。

2冊目は、《HONG KONG STORIES》。

香港は私にとって地理的には近いものの、接触媒体はこれまで主に映画。現代の香港人がどんなことを考えているか、実はあまり知りません。
この本は、リアルな生活が想像しづらい香港の人を理解するのにぴったりな本だと思います。

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101人の香港の人が自分のことを語っている文章が載せられています。
どこから読んでもOK。まるで「友人の近況を聞いているような楽しさがあった」とのこと。

香港=香港映画というイメージを崩すのにちょうどよさそうな本ですね。
fukoさんも「ぱらぱら読み進めるうちに面白くなってきた」と語られていました。

そしてfukoさんから原書で読書することについてこんなお言葉も。

これまで翻訳本を読むことが多かったfukoさん。翻訳本は「ワンクッションおかれていて、リアルな感じが薄れていた」と振り返ります。その上で、「本人たちが言っている言葉のまま読むことで、直接何を感じているか、何を考えているかがストレートにわかる気がする」とおっしゃっていました。このご感想、とても嬉しかったですし、心から同感しました。

★iraさん(初参加)

オブザーバーで参加されたiraさん、実は原書を持って来て下さっていました。

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池袋の知音店で購入した《杀手公司》は随分前に読まれたものだそう。
韓国ドラマの原作の中国語版です。表紙の俳優さんがわからず申し訳ないです。。。

内容を知っているドラマの本だと先の展開がわかるので読みやすいですよね。

知音はどこかで聞いたことある・・・と思い調べてみたら、既に倒産し、聞聲堂中国書店に引き継がれているとのこと。聞聲堂中国書店は先日ブログで紹介した書店でした。
池袋北口で原書を買える書店【聞声堂中文書店】

冒頭で難しく感じると挫折してしまいがちとお悩みのiraさん。ネットで口コミを確認してから買ったり、ベストセラーコーナーから選ぶ、など参加者さんからのアドバイスがありました。好きな作家が見つかると本の選び方も変わってくるかもしれませんね。没頭できる本に出会えますように!


私は冯唐の《十八岁给我一个姑娘》を紹介しました。

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この本、原書会がなかったら読み終えられませんでした。
原書会が読書のペースメーカーになることを改めて実感。
今後はもっと頻繁に開催してもいいかもしれません(笑)

本の内容については次の記事でご紹介しますね。


参加された方たちから「原書会があったら読み終えられました!」とのお言葉があり、とても嬉しかったです。

原書会を利用して、原書読書を習慣にしていただけたらとっても嬉しいです。
趣味でも、語学力アップのためでも、仕事のためでも、原書を読む人の数が増えていくと嬉しいですね。

今回は初参加の方がたくさんで、ちょっと緊張していましたが、
みなさん積極的に発言して盛り上げて下さいました。
ご参加されたみなさん、改めてありがとうございました。

次回は严歌苓の作品をテーマにした原書会を開催する予定です。
近日中にまずメルマガで事前アナウンスしますので、ご興味ある方はご登録お願いいたします。

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ママのための中国語原書会・開催報告!

初めての「ママのための中国語原書会」を開催しました。

タイトル通り、参加者はみなさん"お母さん"。
子連れOKな原書会ですので、可愛い子どもたちに囲まれ、癒されながら、
通常の原書会よりもずっとずっとゆる~い雰囲気で会が進行しました。

早速みなさんが紹介された本をまとめていきましょう。


お1人目はtakeikoさん。

《末日備忘錄》石頭

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バンドのギタリストとして活躍する著者は、なんと台湾人で最初に日本の武道館でコンサートをした人!この本には、シンガポールや中国などで講演した時に感じたことが綴られているようです。


行間が空いていて読みやすそうですね~。


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2冊目は、林書宇の《你走了以後,我一個人的旅程》。

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takeikoさんが持参されたこの2冊、実はつながりがあるのです。《末日備忘錄》の石頭が、俳優としてこの本の著者・林書宇が監督をつとめた映画の主演を演じているのです!本の表紙の右側にうつっている後ろ姿の男性が石頭です。


この本が映画の原作だと思って読み始めたのtakeikoさん。実は監督のエッセイでした。映画はこの監督の実体験を元に作られたもの。奥さんを亡くした夫と妻を亡くした夫が恋に落ちる話。自身も妻と生き別れた林書宇が、妻の死後100日あまりの期間をどんな想いで過ごしたのかが書かれています。


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takeikoさん3冊目は、とってもコンパクトなこちら!
上の写真で右側の《第六个小夜子》です。
薄くてコンパクトで、さらに行間も適度にあいていて、バッグにしのばせたくなる1冊でした。

1回目は中国語で読まれて、2回目は日本語の原書を確認されながら読んでいるそうです。

この本は、以前ご紹介した池袋で原書を購入できるお店・ジュンク堂本店で購入されたとのことでした。池袋には北口にもう1軒、中国語専門書店がありますね。先日行ってきましたので、こちらは近日中にブログでご紹介します(忘れていたらつついてください💦)。

お2人目はこまっちゃんさん。


《卖菜叔日记》卖菜叔

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タイトルの通り『生姜を売るおじさん』が自分の子どもたちに向けて書いた本。


障害を抱える父を持つ主人公・卖菜叔は、経済的理由から十分な教育を受けられず、また父の障害&貧乏を理由に周囲から馬鹿にされていました。幸い、良き妻に恵まれ、3人の子の父となった卖菜叔は、出稼ぎをしてお金を貯めて、子供たちに自分が受けられなかった教育を受けさせます。


次男は武術にたけており、遠征費だけでも8千~1万元と馬鹿にならない費用が必要となるのですが、それでも頑張る両親。


中国人は文章を語る時に、同じ言葉の繰り返しを嫌いますよね。ところが、この本には同じ言葉・フレーズが繰り返し出てくるそうです。それは勉強したくてもできなかったからだろうと思われますが、「特に伝えたい想いなのではないか」とのこまっちゃんさんの感想が印象的でした。


《一个人也可以》森下惠美子

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こちらは日本の漫画の中国語版。

独身女性のプライベート、職場にまつわる話を漫画にしたもの。

肩の力を抜いて中国語に触れたいときにぴったりな印象でした。すいすい読めそうです。

ガタガタなどの中国語のオノマトペを覚えられるというのは本当だと思いました。

オノマトペって結構難しいので、暗記しようと思って覚えるよりも、楽しんで自然に覚えたいですよね。


そして最後は、《樹先生成長記》という絵本をご紹介くださいました。


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可愛いイラスト満載で身の回りのことを覚えられるだけでなく、知識も身につけられるようになっています。お子さんと一緒に読んだら中国語に興味を持ってくれるかもしれませんね。



 3人目は弥太郎さん。(弥太郎さんのブログはこちら


《遇见・亲爱的宝贝》吴淡如

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台湾の著明司会者が子育てについて綴った本。

著者の吴淡如は、40歳過ぎてからの高齢出産で、双子を妊娠するも1人は亡くなってしまったようです。


一見、子どもが生まれて幸せ、私♪な本なのかな?という印象を受けますが、そうではないようです。
子ども向けに書かれているけれど、中身は子ども向けというより、自分の考えを述べており、「一人が好き」「孤独が好き」という著者のキリッとしたスタンスが感じられるそう。

《小姨多鹤》严歌苓

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今月のオンライン原書会の課題本として弥太郎さんが読んでいるのが《小姨多鹤》。冒頭の開拓団が逃れるシーン、壮絶ですね。。。重いのにまだまだ序章、一体どんな展開が待っているの!?と思わされるオープニングです。読了後のご感想をうかがうのが楽しみです(^^)

そして、ママ原書会に合いそうということで、持ってきてくださったのがこちらです。

《天下父母》

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表紙にある5名の作家によるエッセイ集・・・かと思いきや、そうではありません。5名がそれぞれ厳選した親子関係に関する様々な作家のエッセイが入っています。

1篇は2~5ページ程。登場する作家は中国人もいれば、日本人など外国人作家もいます。作家が変わるため、読みづらさもあるけれど、「自分の感覚に合う人を探すことができる」とおっしゃっていました。

これは過去の原書会でも、同じようにおっしゃっている方が複数いらっしゃいました。自分が好きと思える作家に出会う効率的な方法ですね。


私はこちらを紹介させていただきましたが、9割までしか読めていませんでした。。

《最后24小时》刘薇

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小児科病棟を舞台とした100%医療現場の小説。そういえば、恋愛ありません!(今のところ)。恋愛ネタがないのは珍しいですね。読了したらブログで紹介します。


最後にママ会をやってみて感じた私の"意外"な感想。

今回、私の子どもは熱のため急きょお休みとなりましたが、他のみなさんはお子様連れ。
(残念なことにお1人、同じくお子様・お母様の体調不良でお休みとなりました。次回こそは是非!)。

傍から見れば「ママ会」なのですが、不思議なことに、私は終始、"子持ちママ"と話している感じがありませんでした。

もちろん育児の話や悩みもざっくばらんに語りながら、原書を紹介していたのですが、
知り合うきっかけが「中国語」だったためか、私にとって、参加された方たちは、「ママ友」というより「原書仲間」という印象が強かったです。


今回参加されたみなさま、お子様連れで大変な中、そして駅から徒歩10分というアクセスがいまいちな場所にも関わらず参加してくださってありがとうございました!!

今後の開催については、参加希望の方の居住地に合わせて、開催場所を決めたいと思います。
今回開催してみて、店内は子どもで結構にぎわっているので、4名程がちょうどよいことがわかりました。

今後の開催を希望される方、場所の要望(関東)がありましたら、以下よりご意見・ご要望をお気軽にお寄せくださいね。よろしくお願いします。

ママ原書会についてのご要望はこちらから


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