原書会

【満員御礼】第11回中国語原書会開催のご案内 *9/14募集終了

定員に達したため募集を終了しました。たくさんのお申し込みありがとうございました!(9/14)



読書の秋ですね♪
秋風の心地よい季節に、原書を持ち寄って交流しませんか(^^)

今回は第11回中国語原書会のご案内です。

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(写真はイメージ)

本日、メルマガで事前に告知したところ、早速4名の方からお申込みをいただきました!
あと2名となりましたので、ご興味ある方はお早めにお申込みくださいね。

■第11回中国語原書会の詳細

日時:2016年10月2日(日)
   第1部 9:30~11:00頃   原書会
   第2部 11:00~13:00頃 ランチをしながら交流会
  (原書会だけの参加もOK・お帰りの時間は自由です)
人数:6名(あと2名)
場所:飯田橋のロイヤルホスト
参加費:原書持参の方 500円+ドリンク代
    オブザーバーの方 600円+ドリンク代(オブザーバーは1名まで)

※私がブログで紹介した本や、過去の原書会で紹介された本でももちろん構いません。


参加をご希望の方は以下のページよりお申込みをお願いいたします
http://www.reservestock.jp/events/143598

テーマ別原書会(第1回は严歌苓を企画中) は10月下旬または11月に開催を予定しております。
その他、 何かご不明な点・原書会へのご要望がございましたら以下までどうぞお気軽にご連絡ください
ayumichinesebookcafe@gmail.com

みなさまのお申込みを心よりお待ちしております!!


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原書会等のイベント情報の案内を見逃したくない方はこちらからどうぞ♪
イベント情報の事前案内に申し込む
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★ママのための中国語原書会のご案内★

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自分がママになったらこんな会もやってみたくなり、またまた企画してみました。

中国語原書を読まれているママさんを対象にした原書会です。
今回企画段階で原書・中国語好きなママさん3名にお声かけしたところ、3名ともご快諾いただきました。そのため、今回募集するのは2名となっております。

■ママのための中国語原書会の詳細

日時:2016年9月10日(土)

開場時刻:11:00
開始時刻:11:15
終了時刻:13:00

場所:東京都赤羽駅から徒歩10分の親子カフェ『いろむすびCafe』
http://www.iromusubi.com/

参加費:席料500円(1人あたり)+飲食代
募集人数:2名

詳細:
・原書を1冊以上ご持参ください。当日までに読み終わらなくてもOKです。
・お子様連れ大歓迎です。
・本を紹介しながら、お母様のランチやお子様のランチを状況に応じてご自由に進めてください。
・お店で授乳、おむつ替えができます。お子様ランチもあるようです。詳細はお店HPを確認してください。
・子どもが遊べるスペースがあるので、会の間は抱っこしていてもいいですし、少し大きなお子様でしたら遊んでいてもらうこともできます。ただ、バウンサーはないため、小さなお子様はお母さんのひざ元に寝かすことになります。
・お子様の状況に応じて早めの退出可です。

ご不明な点がございましたらお気軽におたずねくださいね。

参加をご希望の方は以下のページよりお申込みをお願いいたします
http://www.reservestock.jp/events/139535


私はママ原書会にピッタリな小説を読んでいく予定。
現在、『心理罪』シリーズに熱狂的にはまり、8月のオンライン原書会・課題本の『草房子』もまだ読んでいないので読めるのか不安ですが、ママ原書会にぴったりなので、当日までに頑張って読了してみなさんにご紹介したいです!

お申込みお待ちしております~~🐷

第1回プレ中国語原書会・開催報告!

先日、初・プレ中国語原書会を開催しました!


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会に持参した原書。


思いつきから数秒で告知文を書き始めて告知した本イベント。
ありがたいことに2名の方が参加してくださいました。

通常の原書会とは異なり、自由な座談会スタイルのプレ原書会。
質問するのも話すのも苦手な主催者にかわり、参加されたみなさんが積極的に発言してくれました。ありがとうございます! 

原書をこれから読む方を想定した会でしたが、 嬉しいことに、
お1人は原書をたくさん読まれている中国語の大先輩、
もうお1人も会に先立ち原書を読み始めていらっしゃいました!

自己紹介から始まり、
kindle電子書籍の購入方法や、初めて読むのに挫折しづらい原書や、
原書でなくて雑誌から入るのもいいねというお話や、
興味のある内容について書かれた原書を読んでみるというお話、
話が尽きずあっという間に2時間が経っていました。

実際に顔を合わせて話すとモチベーションになります、という嬉しいお話も。


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こちらはRAさんが持参された本。石窟や遺跡が好き!というRAさんが語られていた、興味のある分野の原書を読むお話が印象的でした。敦煌のくだりは聞いていてすごく行きたくなりました。こんなお話を聞けるのもリアルに会うからこそですね。

ここで参加者のRAさんのブログをご紹介。 これは中国語を学ぶすべての方、必見ですよ。
中国語語彙力強化!
人民日報を中心としたコンテンツが掲載されていて、語彙の意味・訳付きなので、語彙力アップを目指す方に大変お勧めです!!人民日報を使ったこのトレーニング、私も見習って日課にしたいです。読むだけでも大変勉強になりますよ。ぜひぜひのぞいてみてくださいね!


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N.Kさんは現在読まれているこちらの本を持ってきてくれました。今月に東方書店で買ったばかりとのこと。作者は严歌苓ですね!9月のオンライン原書会・10月に予定している严歌苓の原書会でこの本のご紹介を聞けるといいなあ♪ 読了応援しております!

では、参加されたみなさんのアンケート。
恐れ多い言葉もありますが💦、そのまま掲載させていただきます(^^;) 


Q1:プレ原書会に参加しようと思った理由・きっかけは何ですか?


ずっとあゆみさんのblogを拝見していて、その前から原書は読んでみたいと思っていたのですが、「私なんかが?」と思ってプレの方に参加しました。(N.Kさん)


偉大なるあゆみさんにお会いしたいと思った為です。(RAさん)


Q2:プレ原書会に参加してどんな変化、成果、気づきがありましたか?受けてよかったことは?

 
先達がいる!と思えたのがとても嬉しかったです。
本の感想を共有できる方がいるというのは、とても励みになると思います。(N.Kさん)

 

皆さんの中国語や読書への熱い思いを知り、自分のモチベーションになりました。(RAさん)

Q3:プレ原書会はどんな人にお勧めですか?こんな原書会があったらいいなというご意見もどうぞ!

 
私のように「興味はあるけどそんなにスキル(?)はないし・・・」と気後れor尻込みしている方。(N.Kさん)


中国語を学びたい!という全ての人に。
「原書会」というと硬いので、雑誌とか新聞とかも含まれる様なタイトルがあると敷居が下がるかもしれません。 (RAさん)


主催者に会ってみたかったから、という理由でご参加いただけるなんて、ブログやっていて良かったと思える瞬間です。もう少し主催するスキルを上げたいところですが・・・。お休みの日、しかも初めての山の日に早朝から都内にお越しいただいたみなさま、本当にありがとうございました。


本記事を読んでプレ原書会にご興味を持った方、今後も開催を希望される方、こんな会はないの?というご意見のある方、こちらのページよりご要望・ご意見をお寄せくださいね(^^)

ご要望・ご意見はこちらからどうぞ

第10回中国語原書会・開催報告!

今回は初めて神保町で開催しました。中国語の専門書店が並ぶすずらん通りのカフェに、原書ファンが集まり、熱いトークを繰り広げました。紹介された本は10冊ですが、みなさんの情熱が凄かった!その情熱と会の熱気を余すことなく伝えきれない私の無力さが嘆かわしいです。この熱さを体感したい方、ぜひ原書会にいらしてくださいね!

では早速紹介してまいりましょう。

☆稲村文吾さん(ブログ:『浩澄亭日乗』

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『清明上河图密码』
と~っても分厚いこの本は、宋の時代を背景にしたミステリー。主な登場人物は、5人の兄弟。一番上は役人で事件やもめ事の解決をしており、その下の4兄弟が事件に出会ってそれぞれの事件を解決していくのですが、最後にはそれが一つにまとまるという周到な設定のようです。これだけ厚い本ですが、続編も4冊ほど出ているとか。ちなみに文字数は58万字!

色んな階層の人の話が散りばめられていて、時代背景がなくても小説の中で説明してくれているので大丈夫のようです。少しもやもやは残るものの、1冊毎にストーリーは完結するようです。

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『臺北城裡妖魔跋扈』
稲村文吾さん2冊目は、台湾の本です。日本が太平洋戦争を始めていなく、台湾を手放していないという前提の1950年代を舞台とする歴史改変小説。日本が台湾を霊的に統治するために、日本にいる大妖怪を捕まえて台湾へ連れて行き、台湾を覆う結界をつくり、現地の妖怪を鎮めさせます。大妖怪は台湾の妖怪からも愛されていたのですが、台湾で日本政府の要人が殺害される事件が起きます。さらに大妖怪はこの殺人鬼に殺されてしまう事件が起こり、台湾の妖怪たちは大パニックになりながらも、殺人鬼を突き止めようと頑張る、というお話。

この小説の主人公は、台湾の小説家で、この小説家が親しくなった先輩の小説家がこの事件に関わっているらしいという設定も並行し、色々な要素が盛られたお話のよう。あらすじから分かる通り、こみいった話なので整理しながら読んだ方が良いとか。小説談義もあれば、日本と台湾の小説家のアイデンティティの対立や、日本と台湾の妖怪の話が入ったりと・・・色々な楽しみ方がある!とのことでした。現在第2部まで出ていますが、全部で何冊出るでしょうね?

ここで原書ファンのみなさん、ミステリー好きなみなさんに喜ばしいニュースがあります。稲村文吾さん、文芸春秋より翻訳本を出版されました!第3回島田荘司推理小説賞受賞作品の「ぼくは漫画大王」。会では本作出版にまつわる貴重なお話を聞かせていただきました。

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稲村さんが2年前に初めて原書会へ参加された時、中国語を習得された過程を聞いて大変驚いたことをよく覚えています。昔からミステリーが好きで、ミステリー好きが転じて中国語のミステリーにも興味を抱かれた稲村さん。中国ミステリーの翻訳が少ないのなら自分で翻訳してみよう!と思いたち、文法を全く知らない状況から辞書とネットを駆使してゼロから原書を読み始めます。驚きですよね!?真似できないスゴ技をさらっと語るところが稲村さんの謙虚さを表しているなあと思いながらお話をうかがっていました。次の作品は秋頃出版予定で、現在は別の作品を翻訳中とのことです。今後もどんな面白いミステリーをご紹介いただけるか楽しみですね。

紙・電子版両方ありますよ☆私は紙で読むことにしました。

胡 傑
文藝春秋
2016-05-28


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☆小雨さん

本のご紹介の前に、真似させていただきたいと思った小雨さんの読書方法。小雨さんは、原書を読む時は並行読みをされていて、"多読で辞書をひかないで読む本"と"精読で辞書をひきながら読む本"を決められるそうなのです。私はいつも結局、辞書を引いたり、見返しもしないのに線を引いてしまうのですが、小雨さんみたいに"読み分け"をするのっていいなと思いました。

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『玉米』
玉米はトウモロコシではなく少女の名前。7人の女の子と1人の男の子が登場する中編小説からなる文革期の小説です。書記である父は跡取り息子が欲しくて仕方がなく、妻はそのために子どもを産み続け・・・・7人目(!)でやっと男の子を授かるのですが、妻はもう育てる気が失せてしまいます。長女でしっかりものの玉米が妹・弟たちの世話をし、一家を取り仕切りまりますが、父は村の別の女性と浮気をしてしまう。玉米は腹いせに浮気相手の女性の前で弟の世話をしたりする、というお話です。この本には他にも、玉米の姉妹を主人公とした中編小説が入っているそうで、"一気に読ませる実力がある"とのことでした。この作家さんは他に有名な作品『推拿』を書いていますね。

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『中国好小说』
2冊目は苏童の作品を集めたもの。『人民的鱼』という作品を読んで、苏童が好きになったという小雨さん、『人民的鱼』について熱く語ってくださいました!

農村で書記をしている男性のもとに春節の時期になるとみんな魚を持ってきます。魚ばかりもらうので、これらの魚を妻と隣の奥さんが塩漬けにするのですが、塩漬けに頭部は不要であり、また妻は頭部は嫌いなので、隣の奥さんにあげていました。彼女は魚の頭部を持ち帰り、魚のスープを作るようになるのですが、時代が変わり、夫の地位は下がり、魚を持ってくる人は次第に減っていく一方で、隣の奥さんがつくる魚のスープ有名になり、レストランを開くことになる、というお話。(・・・魚のスープを飲みたくなりませんか)。

この説明を聞いて人民の魚を読んでみたくなりましたが、こちらの本には入っていないそう。収録されているのは《汉语分级阅读1》(Graded Chinese Reader 1)だそうです!

☆ぺりおさん(ブログ:『中国語で本を読むよ!』

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『卡子』
ぺりおさんが紹介されたのはホラーではなく(!?)、国共内戦、朝鮮戦争時の著者の体験を綴ったドキュメンタリーです。亜東書店に新聞記事の書評と共に「読みなさい!」とお勧めされていたのを見て買ったのだそう。

著者の遠藤誉さんは、満州生まれ。製薬会社で働く父を持ち、7歳で終戦を迎えます。麻薬の治療薬という貢献度の高い研究をしていた父は事実上残留を余儀なくされ、長春の工場で暮らしていたところ、ロシア兵が入ってきます。八路軍が来たかと思えば、次は国民党軍がやってくる。この時点ではまだ食料がありましたが、2年後、毛沢東の命令により食料封鎖が行われます。電気、ガスも完全停止、真冬の時期にこの封鎖が150日も続きます。中国人も含め33万人が餓死していきます。

タイトルの『卡子』が意味するのは、包囲網と包囲網の間を指すとのこと。まず八路軍による第一包囲網があり、役に立つと判断された医療関係者等は包囲網の外に出られます。第二の包囲網は国民党で、第三の包囲網が人民解放軍。"卡子"は第二と第三の包囲網の間のことなのです。しかも人民解放軍による開放は月に1回程。公園程の面積しかない"卡子"には莫大な数の死体が積み上げられ、ホラー映画をはるかに上回る描写だとか。

日本で出版され、中国語版は大陸では販売されていないようです(台湾では販売済み)。長春包囲戦は中国ではなかったことにされているということから、大陸で販売されていないのも理解できますね。恥ずかしながら、長春包囲戦を初めて知りました。この本を読んで理解を深めたいです。

☆Mangoさん

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『英派 点亮台湾的这一里路』
Mangoさんがご紹介されたのは、台湾総統・蔡英文の自著。Mangoさんは、蔡英文総統が選挙で勝利したときの勝利演説と、5月の就任演説を聞いて大変感銘を受け、この本に出会ったそうなのです。Mangoさんがこの本を選ばれたのは、政治に興味があったからというよりも、人物に興味があり、どんな人なのか、どんな人生を送ってきたのか知りたいという思いからでした。平易な中国語で、そんなに辞書を引かなくても読みやすいようです。蔡総統の背景は全然知りませんでしたが、学者だったんですね!

原書に限らず、企業の創業者のインタビューが載っている『天下雑誌』などを読まれるのも、"人"に興味があるからと語られていました。Mangoさんに中身を見せていただいて、ビジネス雑誌で難しそうな印象だった『天下雑誌』が以前より身近に感じられました。

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アプリで1回分600円で買えるようです☆

☆状元さん(ブログ:『状元への道 汗牛充棟 読書日記』『中華 状元への道』、note:Gaku Ito

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『文化苦旅』
原書会初参加の状元さん、この日のために取り出したのが積読本だった『文化苦旅』。1章を選んで、深く深く読み込んできてくださいました。

私にとって状元さんは、1を見て10(もっとかも)の面白さを発見する方。私が何も感じずに見過ごしていたことでも、状元さんの目を通すと物事の面白みが格段に増えるのです。

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『文化苦旅』で選ばれたのは华语情结。原書会は中国語を学ぶ読書ファンが集まる場所ということで、「国語コンプレックス」のこの章を選んでくださいました。

中国の母親たちが子どもに勉強させて、外国に留学、さらには移民をさせ、自分も移民してしまう事例が多いのですが、著者はそれを歴史的観点から上手に書いているとのこと。かつて世界の中心、国際都市であった唐には世界中から人が集まっていましたが、宋、明、清の時代を経て、中国は凋落していく。それに伴い中国の技術が落ち込み、西洋の技術が上がっていく。その後、中国は経済的に復活を成し遂げますが、中国が持っていた文化はどこに行ってしまったのか?というのが著者の訴え。

海外で出会った中国人を書いていて、例えばシンガポールにいる福建人。第一代目は福建語を話していますが、第二代目は普通話、第三代目は英語になってしまっている。著者の「中国の言葉や文化はどこに行ってしまったのか?」という嘆きが伝わってくるそうです。

状元さんの言葉、特に漢字に対する想いが熱いです。中国語のできる外国人はたくさんいますが、漢字ができるのは中国人と日本人。4000年の歴史にインターネットで漢字でアクセスことがすごいし、漢字がわかることで「豊かな文化的なことを楽しむことができる。とてもラッキーなこと」だと。

「华语情结」をまず読んでみて、面白いから!と語られていました。実は私も読んだことがあったのですが、「华语情结」は記憶になかったので、状元さんのように読み込みたいと思います。

私はこちらを紹介させていただきました。
『対決 2』はまたブログで紹介します。

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その他、会でみなさんがおすすめされていた映画・作家情報がこちら。



奥村和一
マクザム
2008-07-25


カル・ペン
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
2015-07-03


ラン・シャン
ジェネオン エンタテインメント
2006-09-22


金庸(有名な武侠作家)
(他にもあったかもしれません💦)


参加されたみなさま、本当にありがとうございました!
知らないことばかりでお恥ずかしい。でもおかげでたくさんの知識に触れることができました。
お勧めいただいた映画を早く見たいです。

次回の通常原書会は9月末または10月上旬を予定しています。
その前に初の試みとしてママ原書会を開催します。
マニアックな話ができるママ友ほし~い!という方、ぜひお集まりください。

近日中にイベント案内を配信する予定ですので、ご興味ある方は以下のページよりお申込みくださいね。

イベント情報の事前案内に申し込む


9月に严歌苓の作品を読んでみませんか? オンライン原書会・第3回のお題  #中国語原書会

オンライン中国語原書会9月は私が主催させていただきます☆

天天さん主催のオンライン中国語原書会をまだご存知ない方はこちらからどうぞ!

9月やります!と言ってから、何を課題本にしようか随分と迷いました。
私は小説を読む際に、人よりも感情移入しやすいようで、私が感じたこと、例えば「すごく良かった!」「号泣した」といった感想も、他の方が読んだ場合、「そんなことなかった」となってしまったらなんだか申し訳ないな、、、というのが長い間迷っていた理由でした。

散々迷った結果、第3回のテーマはこれにしました!

严歌苓の作品を読んでみる。

期間:2016年9月中
お題:自由な感想。(作品によって私が聞いてみたい感想は記事の後半をご覧ください)。


严歌苓の作品は意識したわけではないのですが、気が付いたらわりと読んでいました。
作品によって難しいと感じることもありますが、「外れた」と感じたことはなかったからだと思います。

飽きることなく彼女の作品を楽しめているのは、
女性主人公(男性の場合もあり)の芯が強いこと。愛情であれ、動乱の時代であれ、理不尽な環境であれ、描かれる女性が"強い"という印象があります。(作品によってそうでない場合もありました)。

オンラインレッスンの先生に、「严歌苓が好き!」と言った時、彼女の作品に出てくる主人公にどんな共通点があると思う?と聞かれて、すぐ出てきた答えがこれでした。

また、同じ作家が書く作品は、ストーリー展開に似た印象を感じることがしばしばありますが、严歌苓の作品は各作品に類似性を全く感じず、テーマも描く人物も様々で、"飽きる"ことが全くありません。

私は《妈阁是座城》を読む予定です。賭博をテーマにした作品のようです。


参考までに私がこれまでに読んだ作品の一覧と簡単な内容紹介を以下に書きましたので、よろしければ参考にしてください(順不同です)。
これ以外にもまだまだありますので、他の作品も調べてみて下さいね!




《赴宴者》
難易度:★★☆☆☆
主人公は男性。生活のために記者と偽ってホテルで行われる宴会に潜り込んで生活費を稼いでいた主人公は、社会の片隅にいる人達の話を耳にするうちに本当に記事を書くようになります。社会問題を反映した作品で、严歌苓第一作目で彼女のファンになりました。

《陆犯焉识》
難易度:★★★★
妻の夫に対する変わらぬ愛情が描かれた作品。妻・冯婉喻の愛から受けた衝撃は未だ収まりません。「妻への家路」という邦題で映画化されていますね。映画は小説の最後の数十ページを描いたものとのことで、映画を見ていない私が言うのもなんですが、全体を知っていただきたいです!! 私の中で冯婉喻は《活着》の家珍とダブります。


【読んだ方に聞いてみたいこと】:最も印象に残ったシーンはどこですか?私は2つありました。


《第九个寡妇》
難易度:★★★★★
严歌苓の作品で最も難しく苦労した作品。でも読了後、読んで良かった!最後まで頑張って良かった!と思えた作品でした。中国の近現代史を理解されている方には読みやすいと思います。私は背景知識が足りずに苦労しました。あの時代に世間の常識にとらわれずに自分が正しいと思うことをやり遂げた主人公・王葡萄の物語です。

《一个女人的史诗》
難易度:★★★☆
30年間、一人の男性を思い続けた女性の話。夫に大事にされず、女の影が絶えない夫に嫉妬しながらも、夫への愛情は変わることのない主人公が、次第に愛しくて仕方なくなりました。「愛する人には愛されず、愛していない人に愛される」ことが存分に描かれています。

《寄居者》
難易度:★★☆☆☆
1930年代、中国へ逃げてきたユダヤ人青年・彼得に恋をした主人公・May。ホロコーストの実行が迫る中、彼がアメリカへ逃げられるよう、Mayは彼にそっくりな米国人青年を利用して、彼得を助けようとします。文章は読みやすいです。最後の結末は今読み返しても鳥肌が立ちます。去年、映画化されたようですね。

《小姨多鹤》
難易度:★★★☆
戦後、日本の開拓団が逃げる過程である中国人に助けられた多鶴は、その家で暮らすことになりますが、その家に住む若い夫婦の妻は、子どもを産むことができないため、多鶴が代わりに子どもを産むことになります。次第に中国語を覚え、生活に慣れていく多鶴ですが、彼女の"日本人"という身分が後に厄介な問題となって一家にのしかかっていきます。

【読んだ方に聞いてみたいこと】:最も印象に残ったシーンはどこですか?

《床畔》
難易度:★☆☆☆☆
植物状態だと誤診された男性を熱心に看護する女性の話。誤診なわけがない、と彼女の話に耳を傾けようとしない周囲の反応に憤りを感じました。世の中の悲しい事件を耳にする度に感じる、胸が締め付けられる感覚が読書中ずっとあり読んでいて辛かったのも事実。でも読んで良かったと思っています。

《老师好美》
難易度:★☆☆☆☆
严歌苓の作品の中では異色の印象を受ける作品でした。担任教師に恋をする男子高校生と女教師が登場人物。三角関係の末に起きた殺人事件の事件前・事件後が詳細に描かれていて、最後まで一気に読めました。 (kindleで読んだので写真にはありません)。

【読んだ方に聞いてみたいこと】:
①結末について(刘畅)どう思われましたか?(またはこういう終わり方はどう思いますか!?)

②女教師・丁佳心についてどんな印象を受けますか?


ちょっと早いですが、
10月の原書会は「严歌苓を熱く語る中国語原書会」にしたいと思います!
(9月はママ原書会と通常原書会を準備中♪)

以前の記事で書いていた時はもう少し先になると思ってましたが、秋に実現できそうです!

オンラインとリアル原書会では、私は異なる作品を紹介したいなあと思っていますが、同じでも構いませんので、ご参加いただけると嬉しいです。日時が決まりましたらまたご案内します。


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【募集中のイベント情報】
引き続きお申込みお待ちしております!

8/11(木)【プレ中国語原書会のご案内】中国語の原書を読みたいのになかなか読了できずお悩みの方、集まって交流しませんか?

イベント情報の案内を見逃したくない方はこちらからどうぞ。
イベント情報の事前案内に申し込む

【プレ中国語原書会のご案内】中国語の原書を読みたいのになかなか読了できずお悩みの方、集まって交流しませんか?

 

突然のひらめきによる突然の企画、そして告知です。

今回ご案内するのは、原書を読みたいけどなかなか読了できない方・これから原書を読まれる方を対象とした原書会です。

以下にあてはまる方いらっしゃいませんか?

・評判の良い原書は一通り持っているけれど1冊読み終えることがなかなかできない。
・わからない単語が気になって細かく調べているうちに読むのをやめてしまう。
・中検2or3級の自分には原書なんてまだまだ早いと思っている。
・始めの1ページを見たところわからない単語ばかり。とても読める気がしない!
・原書会は興味あるけれど敷居が高く感じる。
・これから中国語原書を読もうと思っているけど、どれから読もうか決めかねている・・・

一つでもあてはまる方がいらっしゃいましたら、この機会に他の仲間と交流してみませんか?

会では私が答えられることであれば全てお答えします。レベルは一切問いません!中国語を勉強していて原書に興味ある方であればどなたでもOK!中検〇級も一切問いません。


≪開催概要≫
■日時:2016年8月11日(木)9時ー11時
■場所:池袋or飯田橋のカフェ
■参加費:500円+飲み物代
■人数:5名


★当日はお勧めの原書を手に取って眺めていただけるよう数冊持参します。 記事の写真は参考です。当日持参する原書と完全一致ではありません。
★過去の原書会に原書持参で参加した方の参加もOKです。
★原書読書へのチャレンジを手助けできるようなプチ特典をご用意します。

お申込みはこちらのページからどうぞ!

プレ中国語原書会の参加のお申し込みはこちら
(まだ事前案内のご連絡メールを配信するページができていないため、本企画はブログで初告知となります)。


「原書は意外と読める」という感想、過去の原書会に参加された方からもいただきました。
私も初めて原書を読み終えた時、「意外と読めるんだ!」と感動しました。この感動を多くの方に味わっていただきたいです。

原書をまだ読んだことない方にとって、原書を読むモチベーションになる会にできるよう頑張ります。

お1人でも参加希望がありましたら開催しますが、私と1対1は抵抗がある・・・という場合は、その旨遠慮なくおっしゃってくださいね。

みなさまのお申込みをお待ちしております(^-^)

次回以降の原書会のご案内方法について

次回以降の原書会は、ブログで告知する前に、メルマガにご登録いただいた方に事前に告知させていただきます。

専用の申し込みページは現在作成中ですので、しばらくお待ちください。

開催案内を早く受け取りたい方はぜひご登録をしてみてください。


ブログを通じてこれまでにお問い合わせいただい方にも開催案内を事前に送らせていただきます。

どうぞよろしくお願いします( ^ω^ )

【残り2名】第10回中国語原書会開催のご案内・今後予定されている原書イベントラインナップ ※7月7日7時募集終了

原書会のお申し込みが定員に達しましたので、受付を終了しました。お申し込みありがとうございました!(7/7 7時)


先月の現地書店調査を経て、原書に対する想いがさらに強まりました。

そこで今日は、次回原書会のご案内です。
昨日、一部の方に事前告知したところ、早速4名の方よりお申込みをいただきました。
残り2名となっておりますので、ご興味のある方はお早めにお申込みください。
(携帯メールのため一斉送信ができない方もいました。申し訳ありません)。

また今後の原書会に関する連絡事項も併せてお読みいただければと思います。

 
次回の中国語原書会について


■次回中国語原書会の詳細

日時:2016年8月7日(日)
   第1部 10:00~11:30 原書会
   第2部 11:30~13:00頃 ランチをしながら交流会
人数:6名(残り2名)
場所:神保町すずらん通りのカフェ
参加費:原書持参の方 500円
    オブザーバーの方 600円(オブザーバーは1名まで)

■ご連絡事項

これまでの原書会は無料で開催しておりましたが、 次回より参加費をご負担いただくことにしました。

4月より仕事を再開し、幸い通訳・翻訳の仕事が増えてきて、 次第に忙しくなってきました。同時に、 中国語の原書を広める活動はライフワークとして、 今後も長く続けていきたいと思っております。 そして原書に興味のある方にとって原書との接点が増える機会を増 やすために、可能な限り、 今よりもっと頻繁に(月1回)開催したいという気持ちが強くなってきました 。そこで、 次回より原書会を有料とさせていただくことにしました。 有料にした分、もっと満足いただけるように精一杯頑張ります。

オブザーバーの方の参加費が高めに設定されているのは、 原書を読むモチベーションがアップするようあえて高めにしており ます(^^) オブザーバー参加でお申込みいただいても、 当日までに読んできていただければ(読み途中でもOKです)、 原書持参とさせていただきます。

参加をご希望の方は以下のページよりお申込みをお願いいたします
http://www.reservestock.jp/events/132991


今後の原書イベントラインナップ 

今後は以下のようなイベントを企画しております。

『ママのための中国語原書会』←企画中
『ミステリー・ホラー好きのための中国語原書会』←秋になる前にやりたいです。
『SF好きにたまらない中国語原書会』←三体読むモチベーションになりそう^^
『伝記で語る中国語原書会』
『ビジネス書に特化した中国語原書会』
『严歌苓を熱く語る中国語原書会』←他の作家もあり^^
・・・・etc

まとめると、"対象者"と"ジャンル"をさらに絞った原書会です。
ただでさえニッチな中国語原書会がさらにニッチになるかも!?
これまでの原書会と上記にあげたような原書会を交互に開催しようと思っています。

最近、中国語読書会さん天天さんMarieさんはじめ色々な原書ブログで原書熱が高まっていてわくわくします(^^)
私もとても触発されました。今後も、原書がさらに盛り上がるような仕掛け・企画を考えていきます。

もし「こんな原書会があったらいいな」というご希望がありましたらご意見をお聞かせくださいね。原書会に限らず、原書または語学の学習法などでも、私ができそうなサポートがありましたら是非一緒に考えさせてください。

「こんな原書会があったらいいな」というイメージがある方はこちらよりメッセージをお願いします。

 
次回原書会では私の積読本をプレゼントします

最期に。

現地の書店で初めてまとめ買いをしたのは2010年の秋・上海でした。
その時買った本で、いまだ読んでいないものが数冊あります。
その後、現地へ行って同じくまとめ買いしたものの中にも読んでいない本があります。

いつか読もうと思って本棚に積み上げていましたが、いい加減、読んでくれる方のもとへ届けた方が本も喜ぶだろうと思うにいたりました。そこで、次回原書会では私の積読本を参加者にお配りします。

ご興味のある本ありますか?一部書き込み(途中で挫折したもの)もありますが、それでもよろしければご興味のある方にお送りします。

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ということで、当日はキャリーで行きます(^^)

【原書会に参加された皆様の声をまとめてみました】

こちらのページでは、中国語の原書会に参加された皆様の声を中心に紹介しています。

「原書会には興味はあるけれど、参加するのを迷っている」
「原書会に参加するとどんな変化を感じられるのか知りたい」
「原書会の雰囲気について参加された方の感想を聞いてみたい」
とお考えの方の参考になれば幸いです。

参加された皆様に感想を聞く試みは、第9回原書会より始めました。
今後はこちらのページに皆様の声をまとめていきます。



Q1 原書会に参加したから達成できたことはありましたか?
(または、参加を決めていなかったら、まだやっていなかっただろうと思えること、達成できていなかっただろうと思うことはありましたか?)


原書会に参加することを決めて、とにかく、「原書を読んで参加しなければ」と毎日スケジュールを決めて原書を読んでみました。最初は、遅々として進まず、少々焦りましたが、Ayumiさんがブログでおっしゃっていたのは本当で、読み進めていくうちに、内容に魅せられ、読むのがだんだん早くなっていく感じがしました。「意外と読めますよ」というお話は本当だったと思いました。

私は最初、オブザーバーでの参加を申し込んだのですが、たまたま空きがなく、Ayumiさんにお勧めいただき、普通の参加者となりましたが、正解だったと思っています。もし、オブザーバーであれば、プレッシャーがないので、こんなに必死には読まなかったと思うからです
英語の原書は多少読んでいたのですが、中国語の原書を読むことは、英語とは違った喜びがありました。初心者がいうのもおこがましいのですが、なんとなく中国語の表現の豊かさと深さを感じることができ、世界が広がったように思いました。

また、単なる錯覚かもしれませんが、原書を読み通した後、リスニング力が心持ち、上がったように感じました。会に参加した後、早速、原書を買いに、専門書店に行きました。Ayumiさんがおすすめの「床畔」も購入しました。

読みたい本が机の上で待っているというのは、いいものですね。

Q2 原書会に参加しようと思った理由や動機はどんなものでしたか?もし以前参加を迷われていた場合、今回参加に踏み切った背景にはどんな理由がありますか?

中国語は、数年前から独学で勉強し始めました。中国人の知り合いはそれなりにいるのですが、日本にいる中国人の日本語のレベルはとても高く、中途半端に勉強しているだけでは、中国語を使う機会もなく、このままではだめだなと思いつつ、日常の忙しさにかまけて、進歩がないのが悩みの種でした。

いつもAyumiさんのブログを拝読して、原書を読むことの楽しさや意義は分かっていたのですが、レベルが高そうだと思って、躊躇していました。

今回参加に踏み切ったのは、少し時間に余裕ができたことと、一応目標としていた試験などに合格できて、今後は中国語をもっと純粋に楽しみたいと思ったからです。まだまだ皆さんのレベルにはとても及びませんが、少しずつ、有意義な情報が提供できるようになりたいと願っております。


Q3 原書会や私についての印象・ご感想・メッセージなどがありましたらお願いいたします。

原書会に参加された皆さんは、とても、熱心で、中国語に情熱をお持ちで、刺激を受けました。ご紹介いただいた原書もSFから文学、自伝、ハウツーものなど範囲が広く、どれも読んでみたいと思う本ばかりでした。初めての参加者も暖かく迎えていただけて、楽しかったです。

これは、主催されているAyumiさんのお人柄によるところが大きいと思いました。ご自身はプロの通訳者・翻訳者でいらっしゃりながら、初心者にも気を使っていただき、気兼ねなく話ができる雰囲気を自然に作っておられました。なかなかできることではありません。

お仕事や子育てなど大変かと思いますが、無理なさらない範囲で、今後とも会を継続していただけることを願っています。

(温泉乡さん)




 

Q1 原書会に参加したから達成できたことはありましたか? (または、参加を決めていなかったら、まだやっていなかっただろうと思えること、達成できていなかっただろうと思うことはありましたか?)

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原書を一冊も読み終えられていなかったことで自信がなくなっていたのですが、今回の原書会に参加し、日本の方目線で原書の選び方を教えてもらえたことが一番の収穫でした。 参加していなかったら、きっと原書を読むこと自体あきらめていたと思います。リアルな交流ができる場所がありそれに参加できる機会を頂いたこと、あゆみさんにとても感謝しています。



Q2 原書会に参加しようと思った理由や動機はどんなものでしたか?もし以前参加を迷われていた場合、今回参加に踏み切った背景にはどんな理由がありますか?

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あゆみさんのブログに出会えた事がきっかけでした。 あゆみさんの影響で原書を読み始めたのに、半年たっても一冊も読み終えられないことについて、現状を打破したいという気持ちがありました。 実際に参加し、原書をたくさん読まれている方にお会いして、私も自分の口で本の紹介をしてみたいという気持ちにもなりました。今回感じた気持ちは、きっとこれからの原書を読む原動力になると思いました。

Q3 原書会や私についての印象・ご感想・メッセージなどがありましたらお願いいたします。


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今まで雲の上の存在だったあゆみさんとお会いすることができ、とても嬉しかったです。
また、1冊も読み終えてない私が原書会に参加するなんてと不安いっぱいでしたが、読み終えられないと悩みを打ち明けたことで皆様から暖かいアドバイスをいただけて、とても感動しました。

参加して本当に良かったです。ありがとうございました!


小桃さん






Q1 これまで複数回原書会に参加したから達成できたことはありましたか?
(または、参加していなかったら、まだやっていなかっただろうと思えること、達成できていなかっただろうと思うことはありましたか?)


⇒ 毎日少しずつでも原書を読む事が習慣になりました。
参加前は途中で読むのをやめてしまう事がよくありましたが、参加後は最後まで読み通せるようになりました。


Q2(初めて参加された時を振り返り)原書会に参加しようと思った理由や動機はどんなものでしたか?


⇒ あゆみさんが初めて開催された原書会に参加させていただきました

原書を読む人がまわりにあまりいなかったので、皆さんがどのような本を読んでいるのか、またどのように読む本を選ぶのか?を知りたかったのが一番の動機です。


Q3 原書会や私についての印象・ご感想・メッセージなどがありましたらお願いいたします。


⇒ 毎回非常になごやかにフレンドリーな雰囲気でくつろいで参加しています。

レベルの高い方が多いので、最初は自分が参加することで場を乱すのでは?と躊躇しましたが、「原書を読むのが大好き」ということで集まっているため、レベルうんぬんは関係なく毎回楽しませていただいてます。 

また、あゆみさんも物柔らかでありながらてきぱきと進めて下さるので中だるみもなくスムース進行していきさすがだなあといつも感心します。

これからもまた、機会がありましたら参加しようと思っておりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

ぺりおさん




Q1 これまで複数回原書会に参加したから達成できたことはありましたか?

(または、参加していなかったら、まだやっていなかっただろうと思えること、達成できていなかっただろうと思うことはありましたか?)

 

A1 本を選択する場合の視野を広げることができたこと(自分が今まで見向きもしなかった本にも目が行くようになりました)。また、できるだけ早く次の本を読もうと心がけるようになったことです。

 

Q2 (初めて参加された時を振り返り)原書会に参加しようと思った理由や動機はどんなものでしたか?

A2 最初は東京に単身赴任で時間があったということと、皆さんがどんな本を読んでいるのか興味本位で参加しました。

Q3 原書会や私についての印象・ご感想・メッセージなどがありましたらお願いいたします。

A3 いつもお手数をおかけして申し訳ありません。
今回本の紹介を先に集中的にやって、時間が残れば自己紹介に対する質問等を行いましたが、この方法は効率がよく、短い時間を効果的に利用できるように思いました。(自己紹介リストを事前に配っているので、再度自己紹介をしてもらう必要はないですね。)

ねずみのチュー太郎さん

 


Q1 原書会に参加しようと思った理由や動機はどんなものでしたか?もし以前参加を迷われていた場合、今回参加に踏み切った背景にはどんな理由がありますか?

中国語の原書は持っているのだけれど、なかなか読み通すことができないで積読の状態が続いています。

余華の「活着」「兄弟」「第七天」も買ったし、「平凡的世界」や「ムスリムの葬礼」など中国の友人から勧められたもの、21世紀資本論」など、かなりのボリュームのものも書架に並んでいます。また、自分のタブレットやスマホにはキンドルアプリがインストールされていて、渡辺淳一や東野圭吾など日本の小説の中文版翻訳や、柴静の「看見」、白岩松の「幸福了?」など話題になったタイトルの電子版もダウンロードされているのですが、読了したタイトルは1冊もないし、1ページすら読んでいないタイトルもあります。(-_-;)

その原因を自分なりに考えてみれば、

1 自分の中国語力と原書の難易度との差が大きい。

2 自分が関心を持つ分野の内容ではない。

3 加齢による集中力の低下。

などがまず思い浮かびました。

他の皆さんは、どうやって中国語原書を読んでいるのか気になっていたところ、普段、中国語の学習法を参考にしている、あゆみさんのブログで中国語原書会開催のお知らせをみつけ、これ幸いとばかり早速申し込みました。


今回はオブザーバーとして参加したので、とても気楽な立ち位置でした。

 

事前に本を読む必要もなく、当日会場に行って参加者の話を聞いていればOKという

ポジション。自分にはぴったりでした。

あゆみさんやほかの方もおっしゃっていたように、日本の小説の中国語版を読むとよいとのアドバイスをもらったので、さっそくキンドルに入っている、タイトルを読み始めました。確かに内容がスッと入ってくる。これはいいと、すきま時間を利用して読み進めています。

 

機会があったら、今度はオブザーバーではなく、一参加者として読後感を語ってみたいです。 


Q2 原書会や私についての印象・ご感想・メッセージなどがありましたらお願いいたします。

原書会を主催する、あゆみさんにまずは感謝です。無理のない範囲で今後も会を開催してもらえると嬉しいです。これからもよろしくお願いします。

(漢語学習者さん)


第9回中国語原書会・開催報告!

今回は池袋の穴場カフェで原書会を開催しました。参加者7名、登場した本は16冊でした。いつも感じることですが、他の方の紹介を聞くのって楽しいですね。毎回新しい本との出会いがあります。参加されたみなさま、ありがとうございました。

それでは早速、みなさんが紹介された本をまとめて参ります。

★ぺりおさん (中国語で本を読むよ!
《天桥上的魔术师》

 

邦訳が出て話題になっていたので気になって手にとったというこちらの本。邦訳版は「歩道橋の魔術師」。翻訳大賞をとった作品ですね。私も聞いたことあり、気になっていました。

道路を挟んだショッピングモールをつなぐ歩道橋に魔術師がいて、本の短編集のどこかにこの魔術師がちらっと出てくるという設定。このショッピングモールには小学生から大学生まで色々な人が住んでいて、短編集毎の人物は異なり、作風もテイストも作品毎にガラッと変わるそうなのです。病気になったり、亡くなったり、読後にはちょっとやるせなさが残る、じーんとするお話。そしてこの魔術師の語る言葉が深いとのこと。

 
ぺりおさんが読まれたのは簡体字版。小雨さんが繁体字版をお持ちになっていて、比べてみると印象が大分違いますね。


《移动迷宫》


アメリカの映画「メイズ・ランナー」が面白くて読まれたのが原作の中国語版。 2冊お持ちいただいたのですが、もう1冊の写真を取り忘れてしまいました💦

ある日主人公が箱型エレベーターにのってたどり着いたのは、少年たちだけが自給自足するコミュニティでした。少年たちは自分に関する記憶がなく、覚えているのは名前だけ。このコミュニティの周囲には石でできた迷路が張り巡らされていて、この迷路は毎晩動いて変わってしまいます。実はこれは壮大な実験の一部で、目的はゾンビに免疫のある少年たちから血清をとるためのもの・・・いわば人体実験なのでした。この迷路をいかにして脱出するか?がこの第一部のお話です。

迷路から逃げて助かった!と思ったら人体実験だったと知った少年たちが、この研究機関から逃げるのが第二部。全部で三部作のようです。

小説は映画とだいぶ異なり、設定も凝っているため、映画を見てからでも小説を十分楽しめるとのことでした。三体より100倍くらい読みやすいとのことです。三体を読むのには苦労したので…、これを聞いて読みたくなりました(^^)

★小雨さん
《茶馆》 


北京にある茶館とその前を舞台にした戯曲で、色々な人が出てくるお話。小雨さんはこの映画も見ていて、まるで舞台を見ているようだったとのこと。映画では冒頭に、中国のお父さん役で色んな映画に出ている俳優・朱旭が一瞬登場するのですが、こういうことを発見するのも楽しいと笑顔で語られていたのが印象的でした。この本で老舎が面白かったので、引き続き読んだのが《骆驼祥子》。中国語の先生にも面白いよ、とお勧めされていた本とのでした。


《骆驼祥子》は農村から出てきて車夫になった主人公を描いた者。人力車を持つのが夢だった主人公はお金を貯めて、人力車を手に入れるものの戦争によって奪われてしまいます。文章が上手で、読んでいて飽きることなく物語に入っていける作品とのことでした。(写真を取り忘れてしまいました💦)。

《爱的算法》 


アメリカのケン・リュウという作家の小説。SF作家であり、《三体》英訳版の訳者でもあります。各国の編者が自分の好きな作品を集めたものだそうで、各国で入っている短編集が異なり、日本語版と中国語版ではかぶるものが5編しかないそうです。この中にある「紙の動物園」の中で、どうも話がつながらないなあと思う箇所があり、おかしいと思い邦訳版を調べてみたら、なんと中国語版では数行がすっぽり抜けていたそうなのです。翻訳者が意図的に削除したのか、または検閲により一部削除されていたのだろうと・・・中国の出版事情を思わせるお話でした。

★初参加の温泉乡さん
《四十一炮》 


1990年代の山東省の農村を舞台にしたお話。肉が大好きな男の子が主人公。この村は村全体で屠畜業を営んでおり、それまで各戸が自営業だったのが、ある時から当局の方針でみんなが工場に勤務するようになります。主人公のお父さんは工場長に抜擢されます。権力闘争や男女間のいざこざや騙しあいなど、村人同士のつながりが強く、日本に住んでいると味わえない雰囲気を味わえて、90年代のお話なのですが、江戸時代のような印象を受けるとのことでした。莫言の本は初めてでしたが、他の本も読みたくなったとお話されていました。 私は莫言の本を1冊しか読んだことがないので、こちらの本を読みたくなりました(^^)

《没有色彩的多崎作和他的巡礼之年》 


中国版でも村上春樹の作風は変わらないとのことでした。原作では、多崎作君以外の登場人物の名前には色があり、色はカタカナで書いてあるために名前を見ても色が浮かんでこなく、中性的なイメージなのが、中国語版では漢字になっているために色が浮かんでくる、というお話が印象的でした。村上春樹は中国語版がいい!というご意見も前回の原書会ででましたね。早く村上春樹を読まなくてはと、改めて思いました(^^)

《一年一班 做捣蛋》 


温泉乡さん、実は今回オブザーバー参加でお申込みをいただいたのですが、オブザーバーの枠は既に埋まっており、参加のために原書を読んできてくださいました!そしてその導入編で選んだのがこちらの絵本。興味深かったのが、しりとりの箇所が、中国語では漢字のしりとりになっていること。また、良く使う言葉なのに中国語で何て言うのか興味深いものについて、参加者みんなで「これは何だろう」と日中対訳で見比べていました。

★初参加の小桃さん (小桃と私の勉強記録
《三重门》 


初めての原書に選ばれたのがこちらでしたが、残念ながら「何が何だかわらかない」と挫折してしまったとのことでした(^^;)。私の友人からも全く同じ感想を聞いていたので、「やはりそうなんだ」という印象でしたが、中国では20刷以上増刷されている理由を知るべく、いつか読んでみたい1冊ですね。

《我不是教你诈》 


こちらもご友人に勧められて読まれた本で、自己啓発本のようです。分厚さに驚きましたが、いざ中を見てみると字が大きめで行間も広く、読みやすそうなレイアウトでした。しかし《三重门》同様、「読み進めるのが難しい」とお悩みの小桃さんでした。次に手に取る本が、夢中になれるような本だといいですよね。東野圭吾の翻訳版あたりがおすすめです♪

★ねずみのチュー太郎さん(ねずみのチュー太郎のブログ)
《在痛苦的世界中尽力而为》 


80年代に英語の学校を創り、アメリカのNASDAQで上場した会社の創始者のお話。映画「中国合伙人」のモデルとなった方で、映画と原作は違うのですが、「すごい面白い!」ビジネス書とのことでした。後半にあるという「あっと驚く展開」とは何なのか、気になります・・・。3年間で25刷出ていて、口述を書籍化したものなので、とても読みやすいそうです。映画も書籍も力強くお勧めされていました。気になります~~。

屠呦呦传》 


アジアで女性研究者としてノーベル賞を取ったにも関わらず注目されていないことを先日の早朝原書会でもおっしゃっていました。こちらは急いで作られたためか、内容はあまり充実したものではなく「最低限な文章しかないのが残念だった」とのこと。ノーベル賞を取る女性は家事や育児をする時間がないことがよくわかったともお話しされていました。

《人生不怕从头再来》 


男性に頼らず、自分の力で生きていた歩みを綴った女優さんの三冊目の伝記です。女優の給料だけでは足りずにアルバイトしていたことで、脱税したとして捕まった経験を持つ方。驚いたのは、中国の携帯電話は電源を切っていても盗聴器として使えるというお話。そのため、社内で会議する際にも携帯の電池を抜かなければならないというエピソードに参加者一同びっくりでした。

私が紹介したのはこちら。後日、感想を改めて書きますね。

 


今回も読みたい本にたくさん出会えて、とても楽しませてもらいました。参加されたみなさま、本当にありがとうございました。次回は、2~3カ月後の開催を予定しています。次回より、仕事のスケジュール上、2週間~1週間前の告知になってしまう可能性があります。出会ったことのない本と原書ファンのみなさんにお会いできるのを楽しみにしております!
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