中国語原書会・開催報告

第13回中国語原書会・開催報告!

本日、池袋にて原書会を開催しました!
落ち着いた雰囲気の静かなカフェで、じっくり原書について語り合うことができました。
参加者は私含め7名。

まずリピート参加のiraさんが紹介されたのはこちらの絵本。
《小狐狸》

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少数民族の暮らしに興味があり、アイヌをテーマにした漫画に現在はまっているiraさん、こちらの絵本を選ばれました。
オロチョン族という少数民族の昔話で、子狐と老夫婦のファンタジー。
絵がとってもとっても可愛いのですよ。たまらない絵がいくつかありました。

続いてこちらはネット小説が紙の本になったもの。
蔡智恒の《蝙蝠》

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コウモリって蝙蝠bian1fu2というのですね。知りませんでした💦
3つの短編から成り、タイトルはうち1短編のタイトルです。
死んだ人がコウモリになって戻ってくるストーリー。

iraさん、今回は辞書を引かずに読んでみることに挑戦しました。確かに所々辞書を引くのをやめることで、「リズムがつかめるってこういうことなんだ」という発見があったそうです!

《蝙蝠》は読みやすく、原書初めての人にもおすすめのようですよ。


お2人目は原書会初参加のchintauさん。『中医学と広東語の日々』
ハンドルネームでわかる方もいるかも。chintauさんは広東語を学ばれているのです✨

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養生をテーマに薬膳レシピのサロンの経営など多方面で活躍されているchintauさんが読まれたのは、季節ごと・体質ごとにお勧めレシピが紹介されているこちらの本。
香港大好き!というchintauさん、香港好きが高じて広東語の学習を開始されました。
本の紹介とともに、薬膳や漢方のお話にみんな興味津々でした。

「漢方は一見難しく思われがちだけど、そうではないことを知って欲しい」という想い、伝わってきました。ご興味ある方はchintauさんのHPをご覧になって見て下さいね!

→→『中医学サロン Linfa蓮花』


3人目はリピート参加の状元さん
(ブログ:『状元への道 汗牛充棟 読書日記』『中華 状元への道』、note:Gaku Ito

原書会に申し込む→原書を読む、で原書を読んでいらっしゃるとの言葉ににんまり。嬉しいです^^

状元さんの熱さ、発想の豊かさは原書会で実際にお会いした方にしかわかりません(^^)
状元さんが今回持参されたのは《"小的"台湾史》。

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この中から、"番薯也好赚","海海人生"について熱く語ってくださいました。

この本は国家という大きな歴史に対し、市井の人々、個人の歴史にフォーカスしたもの。
サツマイモの密貿易で儲ける話、海賊王として領土を拡大する話、これは国がやれば貿易だけれど、個人の場合は「密貿易」「略奪」になるよね、という見方になるほどなあと思いながら聞いていました。

個々の歴史から大きな歴史を連想できるのは、博識だからこそ。私だったら素通りしてしまうところに面白さ・新しい発見を見出す状元さんの発想・着眼点にいつも脱帽です。

ちなみにこの本は台湾旅行した際に台南にある歴史博物館のお土産コーナーで購入されたそうです。
目次↓

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4人目はリピート参加で、ご自身も中国語読書会を開催されている舩山明音さん。
『中国語読書会』
出版翻訳者も来る原書会!になりつつあるかな?(^^)
そうです、舩山さん、原書1冊を出版翻訳されたのです!!おめでとうございます!!!

邦題は「少年美術物語」。原作は《少年美术故事》です。

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全7巻のうち、舩山さんは第6巻を担当されました。すごいですね~~!
やはり1冊翻訳するのは大変だったようです。




文人、漫画家であり、日本に留学経験のある丰子恺が、子供向けに美術について書いた物語・エッセイ。中国の教科書にも使用されているようで、訳書はとても読みやすそうでしたよ。政治的背景がからむ翻訳の裏話に、やはりそういうことあるんだなあと思いました。

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原書の挿絵は、日本留学中に知った日本人画家の画法に影響を受けたもののようです。
児童文学作品には疎かったのですが、知らなかった作家を知ることができました。

詩を読むのが好きと言う舩山さん、女性詩人・余秀华の本もご紹介いただきました。


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作者は身体に障害をもつ、湖北省農村に暮らす女性。
農村部で一生を終えるだろう作者の想いが鮮やかに、情熱的に綴られているそうです。

調べながら丁寧に読まれている様子が伝わってきました。

5人目はリピート参加の弥太郎さん。『中国語と海外ドラマとプレミアの日記 』    
杨绛の《我们仨》。私も持っていて読みたい本の一つです!

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昨年亡くなられた杨绛が、92歳の時に書かれた本。
タイトルの3人とは、杨绛、夫と娘のこと。3人の思い出を振り返る回顧録なんですね。

戦時中~1990年代といえば、中国では戦争、文革、改革開放が切り離せないイメージですが、この本に登場する暮らしぶりはまるでそれらとは無縁のよう。というのもヨーロッパに留学し、波乱の時代に巻き込まれていないからなんですね。

弥太郎さんのイメージは、上流階級の人が書いた上品な作品。

一方で、もう1冊紹介された莫言の《哇》は、同じ時代なのにまさしく対称的!

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弥太郎さんのご紹介だけでも、重たさ、壮絶さがこれでもかと伝わってきました。

これは一人っ子政策をテーマにした作品。
村で、このお医者さんに子どもを取り上げてもらえれば安泰だと村で評判の良かった産婦人科の医師。国が一人っ子政策を始めるや、今度は2人目を妊娠した女性を取締り、堕胎手術をする側になります。国をあげての政策に、時には妊娠6カ月の子どもを堕胎させることにも使命感に燃えてしまうところに、ふと、その時代に自分が生きていたら同じ轍を踏んでいたかもしれないと思ってしまいました。

莫言の作品で良く耳にするのが、描写がぐろい、重い、ささっと読めない。わかります!

《哇》の評判が良いことは耳にしていましたが、内容までは知りませんでした。莫言が扱うのはやはり社会問題をテーマにした印象がありますね。辛くなるのを覚悟で読んでみたい作品です。

6人目はリピート参加のushikoさん。『ushikoの記録』
タイトルと作家名、聞いたことある人も多いのではないでしょうか?

王安忆の《长恨歌》

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一人の女性の40年間を描いた作品。
タイトルからは想像しがたいですが、実際は「昼ドラ」のような感じで、みんなで読んで感想を言い合いたくなる内容とのご紹介に、自然と《穆斯林的葬礼》も話題に上がりました。

美貌の持ち主である主人公は、エリートの妾となったために、エリートが死んだ後も男性との出会いはあれど独身で生涯を終えました。時代に翻弄されながらも、生き残る女性の生命力の強さを感じられるとか。中国語の勉強をするならこれ!とお勧めされるように、文章が美しいようです。

これもずっと気になっている作品でした。

タイトル、作家を知ってる、でもどんな作品か知らない、ということはよくありますよね。
原書会を通じて、見聞きしたことある作品または知らなかった作品について、どんな内容か知ることができると、"読んでみる"ハードルが一つ低くなるのだなと感じました。

これは今回の原書会でみんなが語り合ったテーマでもありました。
原書好きな仲間で色々な流れを作っていけたらいいですよね。
どんな展開になるか楽しみです。原書会でご協力できることがありましたらいつでも言ってください!


私が今回ご紹介した本は現在はまりにはまっている法医学シリーズ。
読後の紹介がたまっていますが、改めてご紹介します(^^;)

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今回も楽しい時間を本当にありがとうございました!
またkindleでポチってしまいそうです(笑)

次回は6月以降の開催となります。
原書会に参加される方・紹介される本、どちらとの出会いも再会も楽しみにしております!

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4/15(土)『二人会@関西』募集中♪
半数以上のお申込みをいただいております。
二人会@東京の開催レポートはこちらからどうぞ。
二人会@東京の開催レポート    

原書会等のイベント情報の案内を見逃したくない方はこちらからどうぞ♪ 
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第12回中国語原書会・開催報告!

報告が遅くなりましたm(__)m
11月13日に第12回中国語原書会を開催しました。

参加者は私を含め7名。今回はなんと遠方からもお申込みいただきました。
それでは、簡単ですが、みなさんのご紹介された本を見てまいりましょう。

お1人目はiraさん。前回に引き続き2回目のご参加です。

iraさんが選ばれたのは魯迅の絵本。《从百草园到三味书屋》
タイトル、ご存知の方も多いのではないでしょうか?
私もタイトルだけ知っていました(^^;)

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買った時は包装で中を覗けなかったのですが、魯迅だからではなく(!)、絵に惹かれて購入。この絵本の絵を描いている方をもともとご存知だったようです。

文は少なく、お母さんが子どもに読み聞かせるもの。聞きなれない植物や虫の名前も、絵をみながらイメージできるとのことでした。5歳くらいの子どもを対象とした文章にしては、難しい単語もあるようです。魯迅を知りたい、絵で理解を補いたい場合におすすめですね。

文章に登場した虫などが絵の中にこっそり隠れるように描かれているのが味わい深いです。
読む度に発見がありそうな本ですね。


2人目は初参加のushikoさん
色々なジャンルの本を4冊持ってきてくださいました。

1冊目はミステリー作家・雷米の新作、《殉罪者》。

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雷米は私が最近はまっている作家さんです。シリーズものの《心里罪》を読んだ方はおわかりだと思いますが、事件の設定・描写が猟奇的なものが多い作品です。《殉罪者》は伏線がもっと貼られていてストーリーは深く、また前作同様、グロテスクであるとのこと。苦手な人にとっては読むのが辛い作家さんかもしれません。

前作同様、犯人はわかるようになっているけれども、そこからまた展開していくとか。気になります!

2冊目は《三体》で有名な刘慈欣の《2018》。
《三体》の前後に書かれた短編集がおさめられています。

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環境破壊などを皮肉にしているエッセイ風の作品集で、難易度はバラバラとのこと。
落ちがわかりずらい作品もあったけれど、「面白かった」とお勧めされていました。
三体は面白いかったですが、私は途中苦戦したり、寝てしまったりしたので、短編集なら難しい用語が出てきても、長編よりも頑張れそうだと思いました。

そしてushikoさんの一押しはこれ!
刘震云の《我不是潘金莲》。

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字幕翻訳の水野先生が訳されると聞いて、それなら面白いに違いない!と読まれました。
余華の作品のように破天荒な主人公に周囲のまじめな人が翻弄されるお話。ちなみ主人公は女性です。

文章は簡単で、勢いよく読書できるそう。
面白くて、笑っちゃうお話。後味は悪くないそうですよ。
映画化もされていますね!

4冊目は苏童の《离婚指南》。

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それぞれ時代の異なる3編の短編が入っています。
3編目の作品が映画化されており、映画が印象的だったので読まれました。
一番良かったのはやはり3編目の作品とのこと。

3編目はおめかけがたくさんでてくるお話。
私は離婚をテーマにした1篇目が結構気になりました。

3人目はfukoさん。fukoさんも前回に引き続き2回目のご参加です。

前回の原書会後に再チャレンジしてみた《看见》は難しかったため、
神保町でこちらを本を選ばれました。

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江戸時代を舞台とした妖怪ファンタジーを書いた《孤者异》。
原作は日本語で、作者は畠中恵さん。
fukoさん、「しゃばけ」シリーズが大好きで、毎年新作が出るのを楽しみにされているそうです。

原作同様、中国語の翻訳版でもわかりやすい平易な文体のようです。
初めて原書を読む方にも読みやすい文体のようで、「教科書もこんな感じだったらいいのに」とおっしゃっていました。

妖怪の血を引く男の子が主人公。虚弱だけど頭が良い主人公が、妖怪の力を借りて、江戸で起きる事件やミステリーを解決していくお話です。一話ずつ話が完結する構成で、表紙の絵からは可愛らしい様子が伝わってきますね。


4人目は初参加の桃茶さん。遠方からお越しいただきました!

ご紹介いただいたのは東野圭吾さんの中国語版《假面前夜》。
購入場所は上海の虹桥空港。空港の本屋さんにも東野圭吾さんの作品は必ずありますよね。

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中国語の原書を読める自信がなく、日本の作品の翻訳版なら文化背景も理解しているので、
読みやすいと思い手に取られました。
桃茶さん、実は東野圭吾さんの作品自体が初めて。

一話ごとに完結する短編かと思いきや、最後で話がつながるという構成。
ホテルのフロントで働く女性、警察官などいくつかの人物の話が展開されて、
最後にある事件が解決する、という流れになっているようです。

本の中の、単語を丁寧に調べられているメモが最後まで一貫して継続されているのが印象的でした。


5人目はおなじみ小雨さん。

オンライン原書会の10月のテーマに関連して、台湾に関する本を読まれました。
まず1冊目は方文山の《中国风》。

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ジェイ・チョウのファンのみなさんはご存知ではないでしょうか?
ジェイ・チョウの歌詞を書かれている方文山は台湾音楽界の重鎮なのです。
小雨さんもジェイ・チョウのファンなのでこの本を選ばれました(^^)

歌詞とその解説が書かれているのですが、
小雨さんは知っている曲が多かったので、You Tubeで音楽を聞きながら
楽しみながら読み進められたそうです。

面白いのが最後に、歌詞にまつわる100問のクイズがついていること。
出典を問うものがあったり、結構難しいようですよ。

結構難しそうな印象を受ける本でしたが、好きな歌手の歌詞ということで、
小雨さん読了されました。「好きこそものの上手なれ」の力はすごいですね~。

2冊目は《父教七日》

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この本にある最初のエッセイは、台湾の林栄三文学賞を受賞しているようです。
父の死後、7日間を描いたもので、映画化され、映画も台湾で受賞しているのですね。

ネットでの口コミ、評判が結構良いですね。見たい映画に追加です。
You tubeでも見られるようです。
邦題は「父の初七日」。

ワン・リーウェン
マクザム
2015-05-29


 
小雨さん、これまでの原書会では小説をご紹介されることが多かったのですが、
オンライン原書会のおかげで、普段読まない本を読めたとおっしゃっていました。

今回、詳しくはご紹介いただきませんでしたが、
原書ファンの間で有名な《天桥上的魔术师》はやはり高評価でした。
こちらは繁体字版です。

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6人目は同じくおなじみのねずみのチュー太郎さん
3冊持参していただきました。

まず1冊目は严歌苓の《无出路咖啡馆》。

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人民解放軍で将校を務め、ベトナム戦争で記者としてルポタージュを書いていた严歌苓が、
離婚し、渡米して、文学を勉強するようになった頃の生活をつづったもの。

本を万引きしたり、マリファナを勧められたり、お金がなくて歩いて帰宅していたら強盗にあったり・・・と、小説なのでどこまで本当なの?は謎ですが、彼女のアメリカでの生活がよくわかる作品のようです。

タイトルの『出口のない喫茶店』は"マリファナを吸う"場所として3回登場するのですが、
アメリカでお金がなく、のた打ちまわる中国人の生活がよくわかるとか。

严歌苓ファン必見の本ではないでしょうか?

2冊目は《曹禺精选集》。
チュー太郎さんの好きな作家のお1人ということで、こちらの本を選ばれました。

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実はこれ、戯曲なのです。
しかも演技されることを期待されなかった1930年代の戯曲。
読んだ人がイメージしやすいように、非常に細かく書かれているそう。

主人公はホテルの部屋を借りて生活している高級娼婦。
ダンサー、ホステスともいえるようですが、普通の人からみたら自堕落な生活に見えますが、
彼女はその日その日の人生を謳歌しています。
チュー太郎さんの一押しは思い入れがあるという『日出』。感動する作品のようですよ。

口語体でストーリーが進んでいくので、普通の原書よりも読みやすそうですね。
セリフを読むだけでも勉強になるとのことでした。

3冊目は老舍の《骆驼祥子》。

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チュー太郎さんによると、
現在、放送大学で大山潔先生が戯曲「駱駝祥子」の面接授業を開講されています。
放送大学に入学していない人でも、共修生として単発で参加が可能のようです。

辞書にない発音があり、授業ではピンイン通りでない発音を先生が教えてくれるそう。
通常の中国語と全然違うようですが、
一体どんな音なのでしょう?気になります(^^)

以上、簡単ですが、みなさんのご紹介をまとめさせていただきました。

実は私は今回、当日までに少ししか読んでいくことができませんでした💦💦
主催者なのになんということ。。。

現在、読み進めていますので、年内にはご紹介できるといいのですが(._.)

次回の原書会は、1月か2月に開催したいと思っています。
次回こそは読書計画をしっかり立てて臨みたいと思います💦(教訓)

参加されたみなさん、ありがとうございました!

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第11回中国語原書会・開催報告!

すっかり涼しくなりましたね。
気がつけばもう10月!時が過ぎるのはなんて早いのでしょう。

本日、第11回中国語原書会を飯田橋で開催しました。
参加者は6名。今回はみなさん女性でした。
意外な共通項もあり、主催者驚きでした。

では、早速みなさんの紹介された本を見てまいりましょう。

★mangoさん(3回目のご参加)

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《黄小厨的美好日常》
料理好きな俳優が書かれたこの本は、レシピ本というよりも、レシピに込められた思いを書いたエッセイ集。

江蘇省・湖南省出身の両親を持つ著者は、6歳の時に北京へ行きます。江蘇省、湖南省、北京の料理が融合したレシピと共に、自身にまつわるエピソードが掲載されているそう。レシピは計42個。成功率99%の数字に中華料理にチャレンジしたくなる方もいるのではないでしょうか。料理好きなmangoさんならではのご推薦です。

レシピの紹介にはこんな可愛いイラストが。

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2冊目は《只要好好过日子》。
この本を選ばれたのは、台湾誠品書店の2015年TOP3にランクインしていたからだそうです。

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人間関係、恋人、夢、人生等について書いたエッセイ。人が考えていること、悩んでいること、どう生きていくかなど、国が違っても感じることは同じなのだと感じられたそうです。最後に出てくる「自分のために自分の人生を生きましょう」という言葉に「勇気をいただいた」と語られていました。原書の読書を通じて、自分の人生観が影響を受けること、ありますよね!

文体は語りかける口調で成語が少なく読みやすいようです。


★K.Yさん(初参加)
K.Yさんが持参されたのは、韩寒の《1988 我想和这个世界谈谈》。

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妊娠中の売春婦・ナナと主人公が1週間ほど旅するお話。1988とは主人公が乗る車の名前のこと。

1988は以前、ラジオ講座で取り上げられていましたね。講座では冒頭のみだったので、「続きが気になる」ということで読まれたK.Yさん。「構成が村上春樹に似ている」との印象を持たれたそうですが、これについては賛否両論あるよう。この作品の特徴は、一つのストーリーに回想シーンがたくさんはさまっていて、一つの時間軸だけで物語を構成していないところ。

今までは短編小説しか読まれたことがなかったというK.Yさん。今回の原書会のために長編小説にチャレンジしてくださいました。韩寒の他の作品も読んでみたいとおっしゃっていました。是非感想をお聞かせください^^

★Y.Tさん(初参加)。
Y.Tさん、実はオブザーバー希望でしたが、枠が埋まっていたため、原書読書にチャレンジしてくださいました!

Y.Tさんが読まれたのは查斯特菲尔德爵士の《一生的忠告 一位外交家爸爸给孩子的信》。

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この本は200年以上前にある外交官が子ども宛に書かれた手紙を本にしたもの。

親が子どもに言う一見普通のことが書かれているのですが、Y.Tさんご自身が年齢を重ねた今読んでみたところ、言葉の重みを感じるのだそうです。一つ一つの言葉が響いてきて、何度も読み返したくなる本とのこと。

人間関係につまづいた時の対処法や10代のうちに勉強しておくことの大切さなど、格言ぽい内容ですが、書かれている中国語は普段の会話でも応用できるものが多いようです。勉強のため、親として読んでおきたい1冊です(私)。


★まつばっくりいさん(初参加)

まつばっくりいさんは3冊持ってきてくださいました。
まず1冊目は毕飞宇の《青衣》。

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この本には前回の原書会で小雨さんが紹介された小説・玉米も入っています。

まつばっくりいさんの毕飞宇に対する印象は、「女性の悲しさを書く人」。
《青衣》の舞台は京劇の劇団。もめごとで劇団を去った女性は転職し先生になります。彼女のファンだった男性がその後社長となり、彼女に再デビューの話を持ち掛けます。再起を目指して頑張るものの、自身の身体、声の衰えに直面する青衣。その後の展開は読んでからのお楽しみにしておきましょう。

この小説はドラマ化されていて、冯小刚の妻・徐帆が青衣を演じているようです。京劇好きな方におすすめですね。

2冊目の《一个一个人》には参加者一同驚きでした!!

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こんな仕掛けの施された本は初めて見ました!本に仕掛けって一体何よ?と思いますよね。

年季の入った本だと思われるかもしれませんが、買ってから時間が経っているわけではありません。古ぼけていたり、シミがあるように見えるよう、あえてデザインされているのです。外側だけでなく、中のページのいたるところにも。

こんな感じに↓
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デザインに凝ったためか、通常より高めの50元ほどのお値段だそうです。
欲しい~~!と思うのは私だけではないです、きっと。

内容は、南京の新聞社に勤めるコラムニストのエッセイをまとめたもの。
すべてのエッセイが「一个」で始まっています。「一个・・・・的人」という風に。
友人、恋人、同僚など自分の周囲の人について書いたもので、文体は簡単とのことでした。

プレゼント用にも良さそうですねえ。すくなくとも私だったら飛び上がります(^0^)


3冊目は《灯火夜微明:京城书店岁时记》という本好きな女子高校生が北京の書店巡りをして出された本。北京の26の書店が登場します。

     

本好きな人はこの表紙で飛びついちゃうのではないでしょうか?

「読書の幅の広さが凄い」という著者。詩の評論本から日本の作品を何軒かまわってやっと見つけた!とあったり、とにかく凄い女の子。

中国版LINEの微信で公式アカウントをとって、連載したものがこの本になりました。
まつばっくりいさんが意外に感じたのが、中国の私営書店の歴史は短いということ。著者の彼女が店長さんとの話の中で、「この本屋は10年も続いた」と驚いている場面があるようです。

彼女の一押し書店は「万圣书园」。とにかく大好きな様子が伝わってくるそう。
まつばっくりいさんのお勧め書店は、page one。この写真です↓

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眺めているだけで幸せな気分になれる写真でいっぱいでした。
しかも写真には作品が掲載されているので、本の発見もあります。
これはぜひ紙で購入しましょう!

★fukoさん(初参加)

fukoさんは香港に行った際に、時間がない中立ち寄った誠品書店でジャケ買いされた本を読んできてくださいました。

1冊目は《穿越一条柏油路到古都古》

この本の舞台はブルキナファソ。台湾の医師が10か月間、西アフリカで医療支援に従事した時のことを書いた本です。



ブルキナファソのGDPは世界の10%、年収は711ドル/人、15歳以上の識字率は21.8%。

病気になり、医療費を払えない女の子のお話があります。病院で医療費を立て替えてなんとか治療したところ、退院時に女の子がわずかながらお金を持ってきて、お金を返そうとします。文化が異なり、十分な教育を受けていなくても、お金を返そうとする姿勢に感動したとおっしゃっていました。初めて読む長文の繁体字にも次第になれ、後半は患者とのエピソードがたくさん出てきて読書を楽しめたとのことでした。

2冊目は、《HONG KONG STORIES》。

香港は私にとって地理的には近いものの、接触媒体はこれまで主に映画。現代の香港人がどんなことを考えているか、実はあまり知りません。
この本は、リアルな生活が想像しづらい香港の人を理解するのにぴったりな本だと思います。

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101人の香港の人が自分のことを語っている文章が載せられています。
どこから読んでもOK。まるで「友人の近況を聞いているような楽しさがあった」とのこと。

香港=香港映画というイメージを崩すのにちょうどよさそうな本ですね。
fukoさんも「ぱらぱら読み進めるうちに面白くなってきた」と語られていました。

そしてfukoさんから原書で読書することについてこんなお言葉も。

これまで翻訳本を読むことが多かったfukoさん。翻訳本は「ワンクッションおかれていて、リアルな感じが薄れていた」と振り返ります。その上で、「本人たちが言っている言葉のまま読むことで、直接何を感じているか、何を考えているかがストレートにわかる気がする」とおっしゃっていました。このご感想、とても嬉しかったですし、心から同感しました。

★iraさん(初参加)

オブザーバーで参加されたiraさん、実は原書を持って来て下さっていました。

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池袋の知音店で購入した《杀手公司》は随分前に読まれたものだそう。
韓国ドラマの原作の中国語版です。表紙の俳優さんがわからず申し訳ないです。。。

内容を知っているドラマの本だと先の展開がわかるので読みやすいですよね。

知音はどこかで聞いたことある・・・と思い調べてみたら、既に倒産し、聞聲堂中国書店に引き継がれているとのこと。聞聲堂中国書店は先日ブログで紹介した書店でした。
池袋北口で原書を買える書店【聞声堂中文書店】

冒頭で難しく感じると挫折してしまいがちとお悩みのiraさん。ネットで口コミを確認してから買ったり、ベストセラーコーナーから選ぶ、など参加者さんからのアドバイスがありました。好きな作家が見つかると本の選び方も変わってくるかもしれませんね。没頭できる本に出会えますように!


私は冯唐の《十八岁给我一个姑娘》を紹介しました。

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この本、原書会がなかったら読み終えられませんでした。
原書会が読書のペースメーカーになることを改めて実感。
今後はもっと頻繁に開催してもいいかもしれません(笑)

本の内容については次の記事でご紹介しますね。


参加された方たちから「原書会があったら読み終えられました!」とのお言葉があり、とても嬉しかったです。

原書会を利用して、原書読書を習慣にしていただけたらとっても嬉しいです。
趣味でも、語学力アップのためでも、仕事のためでも、原書を読む人の数が増えていくと嬉しいですね。

今回は初参加の方がたくさんで、ちょっと緊張していましたが、
みなさん積極的に発言して盛り上げて下さいました。
ご参加されたみなさん、改めてありがとうございました。

次回は严歌苓の作品をテーマにした原書会を開催する予定です。
近日中にまずメルマガで事前アナウンスしますので、ご興味ある方はご登録お願いいたします。

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ママのための中国語原書会・開催報告!

初めての「ママのための中国語原書会」を開催しました。

タイトル通り、参加者はみなさん"お母さん"。
子連れOKな原書会ですので、可愛い子どもたちに囲まれ、癒されながら、
通常の原書会よりもずっとずっとゆる~い雰囲気で会が進行しました。

早速みなさんが紹介された本をまとめていきましょう。


お1人目はtakeikoさん。

《末日備忘錄》石頭

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バンドのギタリストとして活躍する著者は、なんと台湾人で最初に日本の武道館でコンサートをした人!この本には、シンガポールや中国などで講演した時に感じたことが綴られているようです。


行間が空いていて読みやすそうですね~。


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2冊目は、林書宇の《你走了以後,我一個人的旅程》。

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takeikoさんが持参されたこの2冊、実はつながりがあるのです。《末日備忘錄》の石頭が、俳優としてこの本の著者・林書宇が監督をつとめた映画の主演を演じているのです!本の表紙の右側にうつっている後ろ姿の男性が石頭です。


この本が映画の原作だと思って読み始めたのtakeikoさん。実は監督のエッセイでした。映画はこの監督の実体験を元に作られたもの。奥さんを亡くした夫と妻を亡くした夫が恋に落ちる話。自身も妻と生き別れた林書宇が、妻の死後100日あまりの期間をどんな想いで過ごしたのかが書かれています。


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takeikoさん3冊目は、とってもコンパクトなこちら!
上の写真で右側の《第六个小夜子》です。
薄くてコンパクトで、さらに行間も適度にあいていて、バッグにしのばせたくなる1冊でした。

1回目は中国語で読まれて、2回目は日本語の原書を確認されながら読んでいるそうです。

この本は、以前ご紹介した池袋で原書を購入できるお店・ジュンク堂本店で購入されたとのことでした。池袋には北口にもう1軒、中国語専門書店がありますね。先日行ってきましたので、こちらは近日中にブログでご紹介します(忘れていたらつついてください💦)。

お2人目はこまっちゃんさん。


《卖菜叔日记》卖菜叔

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タイトルの通り『生姜を売るおじさん』が自分の子どもたちに向けて書いた本。


障害を抱える父を持つ主人公・卖菜叔は、経済的理由から十分な教育を受けられず、また父の障害&貧乏を理由に周囲から馬鹿にされていました。幸い、良き妻に恵まれ、3人の子の父となった卖菜叔は、出稼ぎをしてお金を貯めて、子供たちに自分が受けられなかった教育を受けさせます。


次男は武術にたけており、遠征費だけでも8千~1万元と馬鹿にならない費用が必要となるのですが、それでも頑張る両親。


中国人は文章を語る時に、同じ言葉の繰り返しを嫌いますよね。ところが、この本には同じ言葉・フレーズが繰り返し出てくるそうです。それは勉強したくてもできなかったからだろうと思われますが、「特に伝えたい想いなのではないか」とのこまっちゃんさんの感想が印象的でした。


《一个人也可以》森下惠美子

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こちらは日本の漫画の中国語版。

独身女性のプライベート、職場にまつわる話を漫画にしたもの。

肩の力を抜いて中国語に触れたいときにぴったりな印象でした。すいすい読めそうです。

ガタガタなどの中国語のオノマトペを覚えられるというのは本当だと思いました。

オノマトペって結構難しいので、暗記しようと思って覚えるよりも、楽しんで自然に覚えたいですよね。


そして最後は、《樹先生成長記》という絵本をご紹介くださいました。


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可愛いイラスト満載で身の回りのことを覚えられるだけでなく、知識も身につけられるようになっています。お子さんと一緒に読んだら中国語に興味を持ってくれるかもしれませんね。



 3人目は弥太郎さん。(弥太郎さんのブログはこちら


《遇见・亲爱的宝贝》吴淡如

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台湾の著明司会者が子育てについて綴った本。

著者の吴淡如は、40歳過ぎてからの高齢出産で、双子を妊娠するも1人は亡くなってしまったようです。


一見、子どもが生まれて幸せ、私♪な本なのかな?という印象を受けますが、そうではないようです。
子ども向けに書かれているけれど、中身は子ども向けというより、自分の考えを述べており、「一人が好き」「孤独が好き」という著者のキリッとしたスタンスが感じられるそう。

《小姨多鹤》严歌苓

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今月のオンライン原書会の課題本として弥太郎さんが読んでいるのが《小姨多鹤》。冒頭の開拓団が逃れるシーン、壮絶ですね。。。重いのにまだまだ序章、一体どんな展開が待っているの!?と思わされるオープニングです。読了後のご感想をうかがうのが楽しみです(^^)

そして、ママ原書会に合いそうということで、持ってきてくださったのがこちらです。

《天下父母》

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表紙にある5名の作家によるエッセイ集・・・かと思いきや、そうではありません。5名がそれぞれ厳選した親子関係に関する様々な作家のエッセイが入っています。

1篇は2~5ページ程。登場する作家は中国人もいれば、日本人など外国人作家もいます。作家が変わるため、読みづらさもあるけれど、「自分の感覚に合う人を探すことができる」とおっしゃっていました。

これは過去の原書会でも、同じようにおっしゃっている方が複数いらっしゃいました。自分が好きと思える作家に出会う効率的な方法ですね。


私はこちらを紹介させていただきましたが、9割までしか読めていませんでした。。

《最后24小时》刘薇

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小児科病棟を舞台とした100%医療現場の小説。そういえば、恋愛ありません!(今のところ)。恋愛ネタがないのは珍しいですね。読了したらブログで紹介します。


最後にママ会をやってみて感じた私の"意外"な感想。

今回、私の子どもは熱のため急きょお休みとなりましたが、他のみなさんはお子様連れ。
(残念なことにお1人、同じくお子様・お母様の体調不良でお休みとなりました。次回こそは是非!)。

傍から見れば「ママ会」なのですが、不思議なことに、私は終始、"子持ちママ"と話している感じがありませんでした。

もちろん育児の話や悩みもざっくばらんに語りながら、原書を紹介していたのですが、
知り合うきっかけが「中国語」だったためか、私にとって、参加された方たちは、「ママ友」というより「原書仲間」という印象が強かったです。


今回参加されたみなさま、お子様連れで大変な中、そして駅から徒歩10分というアクセスがいまいちな場所にも関わらず参加してくださってありがとうございました!!

今後の開催については、参加希望の方の居住地に合わせて、開催場所を決めたいと思います。
今回開催してみて、店内は子どもで結構にぎわっているので、4名程がちょうどよいことがわかりました。

今後の開催を希望される方、場所の要望(関東)がありましたら、以下よりご意見・ご要望をお気軽にお寄せくださいね。よろしくお願いします。

ママ原書会についてのご要望はこちらから


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【残枠2名】10/2(日)中国語原書会募集中です。

原書会等のイベント情報の案内を見逃したくない方はこちらからどうぞ♪
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第1回プレ中国語原書会・開催報告!

先日、初・プレ中国語原書会を開催しました!


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会に持参した原書。


思いつきから数秒で告知文を書き始めて告知した本イベント。
ありがたいことに2名の方が参加してくださいました。

通常の原書会とは異なり、自由な座談会スタイルのプレ原書会。
質問するのも話すのも苦手な主催者にかわり、参加されたみなさんが積極的に発言してくれました。ありがとうございます! 

原書をこれから読む方を想定した会でしたが、 嬉しいことに、
お1人は原書をたくさん読まれている中国語の大先輩、
もうお1人も会に先立ち原書を読み始めていらっしゃいました!

自己紹介から始まり、
kindle電子書籍の購入方法や、初めて読むのに挫折しづらい原書や、
原書でなくて雑誌から入るのもいいねというお話や、
興味のある内容について書かれた原書を読んでみるというお話、
話が尽きずあっという間に2時間が経っていました。

実際に顔を合わせて話すとモチベーションになります、という嬉しいお話も。


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こちらはRAさんが持参された本。石窟や遺跡が好き!というRAさんが語られていた、興味のある分野の原書を読むお話が印象的でした。敦煌のくだりは聞いていてすごく行きたくなりました。こんなお話を聞けるのもリアルに会うからこそですね。

ここで参加者のRAさんのブログをご紹介。 これは中国語を学ぶすべての方、必見ですよ。
中国語語彙力強化!
人民日報を中心としたコンテンツが掲載されていて、語彙の意味・訳付きなので、語彙力アップを目指す方に大変お勧めです!!人民日報を使ったこのトレーニング、私も見習って日課にしたいです。読むだけでも大変勉強になりますよ。ぜひぜひのぞいてみてくださいね!


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N.Kさんは現在読まれているこちらの本を持ってきてくれました。今月に東方書店で買ったばかりとのこと。作者は严歌苓ですね!9月のオンライン原書会・10月に予定している严歌苓の原書会でこの本のご紹介を聞けるといいなあ♪ 読了応援しております!

では、参加されたみなさんのアンケート。
恐れ多い言葉もありますが💦、そのまま掲載させていただきます(^^;) 


Q1:プレ原書会に参加しようと思った理由・きっかけは何ですか?


ずっとあゆみさんのblogを拝見していて、その前から原書は読んでみたいと思っていたのですが、「私なんかが?」と思ってプレの方に参加しました。(N.Kさん)


偉大なるあゆみさんにお会いしたいと思った為です。(RAさん)


Q2:プレ原書会に参加してどんな変化、成果、気づきがありましたか?受けてよかったことは?

 
先達がいる!と思えたのがとても嬉しかったです。
本の感想を共有できる方がいるというのは、とても励みになると思います。(N.Kさん)

 

皆さんの中国語や読書への熱い思いを知り、自分のモチベーションになりました。(RAさん)

Q3:プレ原書会はどんな人にお勧めですか?こんな原書会があったらいいなというご意見もどうぞ!

 
私のように「興味はあるけどそんなにスキル(?)はないし・・・」と気後れor尻込みしている方。(N.Kさん)


中国語を学びたい!という全ての人に。
「原書会」というと硬いので、雑誌とか新聞とかも含まれる様なタイトルがあると敷居が下がるかもしれません。 (RAさん)


主催者に会ってみたかったから、という理由でご参加いただけるなんて、ブログやっていて良かったと思える瞬間です。もう少し主催するスキルを上げたいところですが・・・。お休みの日、しかも初めての山の日に早朝から都内にお越しいただいたみなさま、本当にありがとうございました。


本記事を読んでプレ原書会にご興味を持った方、今後も開催を希望される方、こんな会はないの?というご意見のある方、こちらのページよりご要望・ご意見をお寄せくださいね(^^)

ご要望・ご意見はこちらからどうぞ

第10回中国語原書会・開催報告!

今回は初めて神保町で開催しました。中国語の専門書店が並ぶすずらん通りのカフェに、原書ファンが集まり、熱いトークを繰り広げました。紹介された本は10冊ですが、みなさんの情熱が凄かった!その情熱と会の熱気を余すことなく伝えきれない私の無力さが嘆かわしいです。この熱さを体感したい方、ぜひ原書会にいらしてくださいね!

では早速紹介してまいりましょう。

☆稲村文吾さん(ブログ:『浩澄亭日乗』

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『清明上河图密码』
と~っても分厚いこの本は、宋の時代を背景にしたミステリー。主な登場人物は、5人の兄弟。一番上は役人で事件やもめ事の解決をしており、その下の4兄弟が事件に出会ってそれぞれの事件を解決していくのですが、最後にはそれが一つにまとまるという周到な設定のようです。これだけ厚い本ですが、続編も4冊ほど出ているとか。ちなみに文字数は58万字!

色んな階層の人の話が散りばめられていて、時代背景がなくても小説の中で説明してくれているので大丈夫のようです。少しもやもやは残るものの、1冊毎にストーリーは完結するようです。

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『臺北城裡妖魔跋扈』
稲村文吾さん2冊目は、台湾の本です。日本が太平洋戦争を始めていなく、台湾を手放していないという前提の1950年代を舞台とする歴史改変小説。日本が台湾を霊的に統治するために、日本にいる大妖怪を捕まえて台湾へ連れて行き、台湾を覆う結界をつくり、現地の妖怪を鎮めさせます。大妖怪は台湾の妖怪からも愛されていたのですが、台湾で日本政府の要人が殺害される事件が起きます。さらに大妖怪はこの殺人鬼に殺されてしまう事件が起こり、台湾の妖怪たちは大パニックになりながらも、殺人鬼を突き止めようと頑張る、というお話。

この小説の主人公は、台湾の小説家で、この小説家が親しくなった先輩の小説家がこの事件に関わっているらしいという設定も並行し、色々な要素が盛られたお話のよう。あらすじから分かる通り、こみいった話なので整理しながら読んだ方が良いとか。小説談義もあれば、日本と台湾の小説家のアイデンティティの対立や、日本と台湾の妖怪の話が入ったりと・・・色々な楽しみ方がある!とのことでした。現在第2部まで出ていますが、全部で何冊出るでしょうね?

ここで原書ファンのみなさん、ミステリー好きなみなさんに喜ばしいニュースがあります。稲村文吾さん、文芸春秋より翻訳本を出版されました!第3回島田荘司推理小説賞受賞作品の「ぼくは漫画大王」。会では本作出版にまつわる貴重なお話を聞かせていただきました。

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稲村さんが2年前に初めて原書会へ参加された時、中国語を習得された過程を聞いて大変驚いたことをよく覚えています。昔からミステリーが好きで、ミステリー好きが転じて中国語のミステリーにも興味を抱かれた稲村さん。中国ミステリーの翻訳が少ないのなら自分で翻訳してみよう!と思いたち、文法を全く知らない状況から辞書とネットを駆使してゼロから原書を読み始めます。驚きですよね!?真似できないスゴ技をさらっと語るところが稲村さんの謙虚さを表しているなあと思いながらお話をうかがっていました。次の作品は秋頃出版予定で、現在は別の作品を翻訳中とのことです。今後もどんな面白いミステリーをご紹介いただけるか楽しみですね。

紙・電子版両方ありますよ☆私は紙で読むことにしました。

胡 傑
文藝春秋
2016-05-28


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☆小雨さん

本のご紹介の前に、真似させていただきたいと思った小雨さんの読書方法。小雨さんは、原書を読む時は並行読みをされていて、"多読で辞書をひかないで読む本"と"精読で辞書をひきながら読む本"を決められるそうなのです。私はいつも結局、辞書を引いたり、見返しもしないのに線を引いてしまうのですが、小雨さんみたいに"読み分け"をするのっていいなと思いました。

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『玉米』
玉米はトウモロコシではなく少女の名前。7人の女の子と1人の男の子が登場する中編小説からなる文革期の小説です。書記である父は跡取り息子が欲しくて仕方がなく、妻はそのために子どもを産み続け・・・・7人目(!)でやっと男の子を授かるのですが、妻はもう育てる気が失せてしまいます。長女でしっかりものの玉米が妹・弟たちの世話をし、一家を取り仕切りまりますが、父は村の別の女性と浮気をしてしまう。玉米は腹いせに浮気相手の女性の前で弟の世話をしたりする、というお話です。この本には他にも、玉米の姉妹を主人公とした中編小説が入っているそうで、"一気に読ませる実力がある"とのことでした。この作家さんは他に有名な作品『推拿』を書いていますね。

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『中国好小说』
2冊目は苏童の作品を集めたもの。『人民的鱼』という作品を読んで、苏童が好きになったという小雨さん、『人民的鱼』について熱く語ってくださいました!

農村で書記をしている男性のもとに春節の時期になるとみんな魚を持ってきます。魚ばかりもらうので、これらの魚を妻と隣の奥さんが塩漬けにするのですが、塩漬けに頭部は不要であり、また妻は頭部は嫌いなので、隣の奥さんにあげていました。彼女は魚の頭部を持ち帰り、魚のスープを作るようになるのですが、時代が変わり、夫の地位は下がり、魚を持ってくる人は次第に減っていく一方で、隣の奥さんがつくる魚のスープ有名になり、レストランを開くことになる、というお話。(・・・魚のスープを飲みたくなりませんか)。

この説明を聞いて人民の魚を読んでみたくなりましたが、こちらの本には入っていないそう。収録されているのは《汉语分级阅读1》(Graded Chinese Reader 1)だそうです!

☆ぺりおさん(ブログ:『中国語で本を読むよ!』

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『卡子』
ぺりおさんが紹介されたのはホラーではなく(!?)、国共内戦、朝鮮戦争時の著者の体験を綴ったドキュメンタリーです。亜東書店に新聞記事の書評と共に「読みなさい!」とお勧めされていたのを見て買ったのだそう。

著者の遠藤誉さんは、満州生まれ。製薬会社で働く父を持ち、7歳で終戦を迎えます。麻薬の治療薬という貢献度の高い研究をしていた父は事実上残留を余儀なくされ、長春の工場で暮らしていたところ、ロシア兵が入ってきます。八路軍が来たかと思えば、次は国民党軍がやってくる。この時点ではまだ食料がありましたが、2年後、毛沢東の命令により食料封鎖が行われます。電気、ガスも完全停止、真冬の時期にこの封鎖が150日も続きます。中国人も含め33万人が餓死していきます。

タイトルの『卡子』が意味するのは、包囲網と包囲網の間を指すとのこと。まず八路軍による第一包囲網があり、役に立つと判断された医療関係者等は包囲網の外に出られます。第二の包囲網は国民党で、第三の包囲網が人民解放軍。"卡子"は第二と第三の包囲網の間のことなのです。しかも人民解放軍による開放は月に1回程。公園程の面積しかない"卡子"には莫大な数の死体が積み上げられ、ホラー映画をはるかに上回る描写だとか。

日本で出版され、中国語版は大陸では販売されていないようです(台湾では販売済み)。長春包囲戦は中国ではなかったことにされているということから、大陸で販売されていないのも理解できますね。恥ずかしながら、長春包囲戦を初めて知りました。この本を読んで理解を深めたいです。

☆Mangoさん

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『英派 点亮台湾的这一里路』
Mangoさんがご紹介されたのは、台湾総統・蔡英文の自著。Mangoさんは、蔡英文総統が選挙で勝利したときの勝利演説と、5月の就任演説を聞いて大変感銘を受け、この本に出会ったそうなのです。Mangoさんがこの本を選ばれたのは、政治に興味があったからというよりも、人物に興味があり、どんな人なのか、どんな人生を送ってきたのか知りたいという思いからでした。平易な中国語で、そんなに辞書を引かなくても読みやすいようです。蔡総統の背景は全然知りませんでしたが、学者だったんですね!

原書に限らず、企業の創業者のインタビューが載っている『天下雑誌』などを読まれるのも、"人"に興味があるからと語られていました。Mangoさんに中身を見せていただいて、ビジネス雑誌で難しそうな印象だった『天下雑誌』が以前より身近に感じられました。

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アプリで1回分600円で買えるようです☆

☆状元さん(ブログ:『状元への道 汗牛充棟 読書日記』『中華 状元への道』、note:Gaku Ito

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『文化苦旅』
原書会初参加の状元さん、この日のために取り出したのが積読本だった『文化苦旅』。1章を選んで、深く深く読み込んできてくださいました。

私にとって状元さんは、1を見て10(もっとかも)の面白さを発見する方。私が何も感じずに見過ごしていたことでも、状元さんの目を通すと物事の面白みが格段に増えるのです。

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『文化苦旅』で選ばれたのは华语情结。原書会は中国語を学ぶ読書ファンが集まる場所ということで、「国語コンプレックス」のこの章を選んでくださいました。

中国の母親たちが子どもに勉強させて、外国に留学、さらには移民をさせ、自分も移民してしまう事例が多いのですが、著者はそれを歴史的観点から上手に書いているとのこと。かつて世界の中心、国際都市であった唐には世界中から人が集まっていましたが、宋、明、清の時代を経て、中国は凋落していく。それに伴い中国の技術が落ち込み、西洋の技術が上がっていく。その後、中国は経済的に復活を成し遂げますが、中国が持っていた文化はどこに行ってしまったのか?というのが著者の訴え。

海外で出会った中国人を書いていて、例えばシンガポールにいる福建人。第一代目は福建語を話していますが、第二代目は普通話、第三代目は英語になってしまっている。著者の「中国の言葉や文化はどこに行ってしまったのか?」という嘆きが伝わってくるそうです。

状元さんの言葉、特に漢字に対する想いが熱いです。中国語のできる外国人はたくさんいますが、漢字ができるのは中国人と日本人。4000年の歴史にインターネットで漢字でアクセスことがすごいし、漢字がわかることで「豊かな文化的なことを楽しむことができる。とてもラッキーなこと」だと。

「华语情结」をまず読んでみて、面白いから!と語られていました。実は私も読んだことがあったのですが、「华语情结」は記憶になかったので、状元さんのように読み込みたいと思います。

私はこちらを紹介させていただきました。
『対決 2』はまたブログで紹介します。

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その他、会でみなさんがおすすめされていた映画・作家情報がこちら。



奥村和一
マクザム
2008-07-25


カル・ペン
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
2015-07-03


ラン・シャン
ジェネオン エンタテインメント
2006-09-22


金庸(有名な武侠作家)
(他にもあったかもしれません💦)


参加されたみなさま、本当にありがとうございました!
知らないことばかりでお恥ずかしい。でもおかげでたくさんの知識に触れることができました。
お勧めいただいた映画を早く見たいです。

次回の通常原書会は9月末または10月上旬を予定しています。
その前に初の試みとしてママ原書会を開催します。
マニアックな話ができるママ友ほし~い!という方、ぜひお集まりください。

近日中にイベント案内を配信する予定ですので、ご興味ある方は以下のページよりお申込みくださいね。

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第9回中国語原書会・開催報告!

今回は池袋の穴場カフェで原書会を開催しました。参加者7名、登場した本は16冊でした。いつも感じることですが、他の方の紹介を聞くのって楽しいですね。毎回新しい本との出会いがあります。参加されたみなさま、ありがとうございました。

それでは早速、みなさんが紹介された本をまとめて参ります。

★ぺりおさん (中国語で本を読むよ!
《天桥上的魔术师》

 

邦訳が出て話題になっていたので気になって手にとったというこちらの本。邦訳版は「歩道橋の魔術師」。翻訳大賞をとった作品ですね。私も聞いたことあり、気になっていました。

道路を挟んだショッピングモールをつなぐ歩道橋に魔術師がいて、本の短編集のどこかにこの魔術師がちらっと出てくるという設定。このショッピングモールには小学生から大学生まで色々な人が住んでいて、短編集毎の人物は異なり、作風もテイストも作品毎にガラッと変わるそうなのです。病気になったり、亡くなったり、読後にはちょっとやるせなさが残る、じーんとするお話。そしてこの魔術師の語る言葉が深いとのこと。

 
ぺりおさんが読まれたのは簡体字版。小雨さんが繁体字版をお持ちになっていて、比べてみると印象が大分違いますね。


《移动迷宫》


アメリカの映画「メイズ・ランナー」が面白くて読まれたのが原作の中国語版。 2冊お持ちいただいたのですが、もう1冊の写真を取り忘れてしまいました💦

ある日主人公が箱型エレベーターにのってたどり着いたのは、少年たちだけが自給自足するコミュニティでした。少年たちは自分に関する記憶がなく、覚えているのは名前だけ。このコミュニティの周囲には石でできた迷路が張り巡らされていて、この迷路は毎晩動いて変わってしまいます。実はこれは壮大な実験の一部で、目的はゾンビに免疫のある少年たちから血清をとるためのもの・・・いわば人体実験なのでした。この迷路をいかにして脱出するか?がこの第一部のお話です。

迷路から逃げて助かった!と思ったら人体実験だったと知った少年たちが、この研究機関から逃げるのが第二部。全部で三部作のようです。

小説は映画とだいぶ異なり、設定も凝っているため、映画を見てからでも小説を十分楽しめるとのことでした。三体より100倍くらい読みやすいとのことです。三体を読むのには苦労したので…、これを聞いて読みたくなりました(^^)

★小雨さん
《茶馆》 


北京にある茶館とその前を舞台にした戯曲で、色々な人が出てくるお話。小雨さんはこの映画も見ていて、まるで舞台を見ているようだったとのこと。映画では冒頭に、中国のお父さん役で色んな映画に出ている俳優・朱旭が一瞬登場するのですが、こういうことを発見するのも楽しいと笑顔で語られていたのが印象的でした。この本で老舎が面白かったので、引き続き読んだのが《骆驼祥子》。中国語の先生にも面白いよ、とお勧めされていた本とのでした。


《骆驼祥子》は農村から出てきて車夫になった主人公を描いた者。人力車を持つのが夢だった主人公はお金を貯めて、人力車を手に入れるものの戦争によって奪われてしまいます。文章が上手で、読んでいて飽きることなく物語に入っていける作品とのことでした。(写真を取り忘れてしまいました💦)。

《爱的算法》 


アメリカのケン・リュウという作家の小説。SF作家であり、《三体》英訳版の訳者でもあります。各国の編者が自分の好きな作品を集めたものだそうで、各国で入っている短編集が異なり、日本語版と中国語版ではかぶるものが5編しかないそうです。この中にある「紙の動物園」の中で、どうも話がつながらないなあと思う箇所があり、おかしいと思い邦訳版を調べてみたら、なんと中国語版では数行がすっぽり抜けていたそうなのです。翻訳者が意図的に削除したのか、または検閲により一部削除されていたのだろうと・・・中国の出版事情を思わせるお話でした。

★初参加の温泉乡さん
《四十一炮》 


1990年代の山東省の農村を舞台にしたお話。肉が大好きな男の子が主人公。この村は村全体で屠畜業を営んでおり、それまで各戸が自営業だったのが、ある時から当局の方針でみんなが工場に勤務するようになります。主人公のお父さんは工場長に抜擢されます。権力闘争や男女間のいざこざや騙しあいなど、村人同士のつながりが強く、日本に住んでいると味わえない雰囲気を味わえて、90年代のお話なのですが、江戸時代のような印象を受けるとのことでした。莫言の本は初めてでしたが、他の本も読みたくなったとお話されていました。 私は莫言の本を1冊しか読んだことがないので、こちらの本を読みたくなりました(^^)

《没有色彩的多崎作和他的巡礼之年》 


中国版でも村上春樹の作風は変わらないとのことでした。原作では、多崎作君以外の登場人物の名前には色があり、色はカタカナで書いてあるために名前を見ても色が浮かんでこなく、中性的なイメージなのが、中国語版では漢字になっているために色が浮かんでくる、というお話が印象的でした。村上春樹は中国語版がいい!というご意見も前回の原書会ででましたね。早く村上春樹を読まなくてはと、改めて思いました(^^)

《一年一班 做捣蛋》 


温泉乡さん、実は今回オブザーバー参加でお申込みをいただいたのですが、オブザーバーの枠は既に埋まっており、参加のために原書を読んできてくださいました!そしてその導入編で選んだのがこちらの絵本。興味深かったのが、しりとりの箇所が、中国語では漢字のしりとりになっていること。また、良く使う言葉なのに中国語で何て言うのか興味深いものについて、参加者みんなで「これは何だろう」と日中対訳で見比べていました。

★初参加の小桃さん (小桃と私の勉強記録
《三重门》 


初めての原書に選ばれたのがこちらでしたが、残念ながら「何が何だかわらかない」と挫折してしまったとのことでした(^^;)。私の友人からも全く同じ感想を聞いていたので、「やはりそうなんだ」という印象でしたが、中国では20刷以上増刷されている理由を知るべく、いつか読んでみたい1冊ですね。

《我不是教你诈》 


こちらもご友人に勧められて読まれた本で、自己啓発本のようです。分厚さに驚きましたが、いざ中を見てみると字が大きめで行間も広く、読みやすそうなレイアウトでした。しかし《三重门》同様、「読み進めるのが難しい」とお悩みの小桃さんでした。次に手に取る本が、夢中になれるような本だといいですよね。東野圭吾の翻訳版あたりがおすすめです♪

★ねずみのチュー太郎さん(ねずみのチュー太郎のブログ)
《在痛苦的世界中尽力而为》 


80年代に英語の学校を創り、アメリカのNASDAQで上場した会社の創始者のお話。映画「中国合伙人」のモデルとなった方で、映画と原作は違うのですが、「すごい面白い!」ビジネス書とのことでした。後半にあるという「あっと驚く展開」とは何なのか、気になります・・・。3年間で25刷出ていて、口述を書籍化したものなので、とても読みやすいそうです。映画も書籍も力強くお勧めされていました。気になります~~。

屠呦呦传》 


アジアで女性研究者としてノーベル賞を取ったにも関わらず注目されていないことを先日の早朝原書会でもおっしゃっていました。こちらは急いで作られたためか、内容はあまり充実したものではなく「最低限な文章しかないのが残念だった」とのこと。ノーベル賞を取る女性は家事や育児をする時間がないことがよくわかったともお話しされていました。

《人生不怕从头再来》 


男性に頼らず、自分の力で生きていた歩みを綴った女優さんの三冊目の伝記です。女優の給料だけでは足りずにアルバイトしていたことで、脱税したとして捕まった経験を持つ方。驚いたのは、中国の携帯電話は電源を切っていても盗聴器として使えるというお話。そのため、社内で会議する際にも携帯の電池を抜かなければならないというエピソードに参加者一同びっくりでした。

私が紹介したのはこちら。後日、感想を改めて書きますね。

 


今回も読みたい本にたくさん出会えて、とても楽しませてもらいました。参加されたみなさま、本当にありがとうございました。次回は、2~3カ月後の開催を予定しています。次回より、仕事のスケジュール上、2週間~1週間前の告知になってしまう可能性があります。出会ったことのない本と原書ファンのみなさんにお会いできるのを楽しみにしております!

第8回中国語原書会・開催報告!

本日、都内で第8回中国語原書会を開催しました。6名の方にご参加いただき、ご紹介いただいた原書は私のものも含め22冊!次々に面白そうな本をご紹介いただき、すっかりお腹いっぱい。ご紹介いただいた本をすぐには購入できないものの、「もっと原書を読みたい!」という思いは既に満タン。原書会終了後、早速次の本を読み始めました。「前回楽しかったからまた参加しました」や「告知を見てから夏休みの宿題に追われるように急いで読み始めました」との声をいただけてとても嬉しかったです。

今後も読み終える時間を確保できるよう(笑)、1か月半以上前に告知させていただきますので、よろしくお願いいたします。

それでは早速、みなさんが紹介された本をまとめて参ります。

★ご参加3回目のぺりおさん (中国語で本を読むよ!)

《你有罪》

表紙からおぞましい雰囲気が漂ってくるこちらの本は、ホラーではなく、事件ファイルもの。法医学の観点から事件を解決していくストーリーのようです。1つ目の短編の謎が、最後の短編で明らかになる構成で、普通では考えられない猟奇的な殺人が出てくるようですが、お話しをうかがって怖いもの見たさで読みたくなってきました。しかしドラマにはできないような内容なので、相当の勇気がいりますね・・・。

《一生有你》 

上記と対照的に、こちらは女性としてどう生きるか、嫁、母、娘という立場にある女性が様々な家族問題に直面する様子を描いたお話。高校の教師である主人公の女性と、設計士である夫が住む家に夫の両親、さらに主人公の母が住み込み、母親同士の軋轢や、実母の病気、弟の移民問題、さらには混沌とした生活の中で発覚した本来喜ばしいはずの妊娠に悩む主人公・・・と、これでもかこれでもかと問題が出現する重たいお話のようです。
ちなみにこの本は、中国語版「101回目のプロポーズ」や《杜拉拉》の脚本家が書いた小説とのことでした。

《倖存者》 


写真からはわかりにくいですが、とってもコンパクトで携帯に便利な本です。香港の作家が書いたもので、難しくなく、子どもでも読めるとのことでした。 

《素食》
料理好きなぺりおさん、中国語の料理本も持参してくださいました。この他、中国語版クックパッド『下厨房』もご紹介いただきました。


★ご参加2回目の稲村文吾さん (浩澄亭日乗)
《1367》 


大のミステリー好きである稲村文吾さんがご紹介された1冊目がこちら。香港の作家が台湾で出版したもので、2013年から1967年へと時を遡っていく警察小説で、6つの短編小説から成るようです。時間をさかのぼりながら香港の移り変わりがわかり、その中で謎解きやアクションも出てくるとか。

《坏小孩》 


こちらはなんと大陸のサスペンス!遺産目的に妻を殺害し、完全殺人をやってのけた男でしたが、実は3人の中学生に目撃されており、犯人をゆする3人と犯人との間で知能戦が繰り広げられます。この3人のうち、2人は孤児院で虐待に合い、逃げ出してきたばかり。逃げてきた2人をかくまうもう1人には両親の離婚というバックグランドがあり、サスペンスの中に複雑な人間関係が描かれていて、さらに完全犯罪を許してしまう警察への批判のメッセージがこめられていたりと、社会問題を反映した内容になっているようです。もともとこの作家は役人の不正をテーマにした作品を書いていた社会派の作家とのことでした。

《逆向诱拐》 


第3回島田荘司推理小説賞受賞作。誘拐といっても、人質は人ではなく、顧客のデータ。そのため、人は死なず、重たくないお話のようで、ミステリーデビュー作品としてこちらもいいなあと思いました。会計関係の話が出てきますが、説明があるため難しくないようです。近々邦訳版がでるとのことでした。

《魔虫人间》 


こちらもコンパクトなサイズ。B級ホラーで、虫に噛まれて凶暴になっていく様が描かれているようで、聞いただけでぞっとするお話。やはり構成が上手で、色々なピースがはまるように書かれているようです。

★ご参加4回目(それ以上?)のねずみのチュー太郎さん (ねずみのチュー太郎のブログ)

《一句顶一万句》 


原書会のために前日に読み終えてきてくださいました。60年の隔たりのある2つの物語がでてきますが、2つの物語はメインテーマでつながっています。ありそうでなさそうな、なさそうでありそうなものが小説の醍醐味だとおっしゃっていました。登場人物がたくさん出てくるのも特徴的な作品です。私の大好きな作品でもあります。

《二月》 


左翼作家連盟の5人の作家が国民党に殺され、うちこの1人がこの作家ということを初めて知りました。時代は1930年代。同級生が革命へ行き、命を落としてしまい、奥さんと子どもが残されるお話。この本の一番最後にある「奴隷となった母親」もおすすめされていました。

「中国と日本 批判の刃を己に」 


原書の邦訳版をご紹介いただきました。ノモンハン事件、テルアビブ空港乱射事件、長崎・広島への原爆投下、浅間山荘事件などの個々の事件が1本につながる、との一言に読まなきゃ!と思った本です。




★初参加のMangoさん
《府城的美味时光》
 


1930年代に台湾に生まれ、来日し、料理研究家として有名な著者の本で、林真理子さんが絶賛した本。元々日本語で書いたエッセイを中訳したもの。筆者が結婚するまでの、大家族で過ごした生活をエッセイとして綴っているものとのことでした。こういう本は私の守備範囲の中になくて、原書会で紹介していただかないと今後も無縁なままだったろうなあ、と思います。台湾をもっと身近に感じるためにも読んでみたいですね。



《湾生回家》 


これは台湾と日本の歴史を知ることのできる1冊。湾生とは、日本統治時代に生まれた日本人のことを指すようです。湾生の孫である著者が、同じ背景を持つ人々を訪ね歩くドキュメンタリー。映画にもなっているようですね。大陸に限らず、台湾についても知らない歴史がたくさんあることを感じました。こちらも読んでみたいです。

★ご参加2回目の小雨さん
《迟子建 散文》
 


男性だと思っていましたが、著者は女性だったのですね。旅行、読み終えた本や日常についてつづられているエッセイで、心に響く文章だとおっしゃっていました。エッセイは読みやすいと思いきや、地名が漢字で書かれていて逆に難しく感じたというご感想、私も同感です。

《花瓣饭》 


とっても可愛いらしい装丁から童話と思いきや、実は文革中の著者の体験をつづったもの。小学校の校長であった父が文革で批判を受けたり、ソ連のスパイと疑われ、引き回しに合った母、親と縁切り状を書くよう命じられた姉の話など、当時の社会を理解するのに大変役立つ本ではないでしょうか。この他、魯迅文学賞を受賞した作品も入っているようです。

《三体》 


前回の原書会でも話題になったこちらの本、持参してくださいました。SF、宇宙人が出てくる全3部作。英訳も出ているんですね~!物理学の用語がポンポン出てくるため、調べるのが大変そうですが、ストーリーも人物も面白い!とのことです。小雨さんは現在第2部を読書中。ぺりおさん曰く、各部、終わるごとに一応完結するストーリーになっているようです。1部作読めば落ち着けるとはいえ、読んでいる間、はまることは間違いなさそう。。。

《潘玉良画传》 


両親を幼くして亡くし、叔父に引き取られるも、借金のため身売りされてしまった著者は、パトロンの愛人となり、その助けで絵を描き始め、仏へ留学します。波乱万丈の人生を生きた女流作家の伝記で、歴史や世界の流れを感じられる作品とのことでした。こちらも全然知らなかったこと。読んでみたいです。

★ご参加2回目のtakeikoさん
《再袭面包店》
 


村上春樹の短編小説集。日本語版も中文版も何が言いたいかわからないけれども、会話・リズムが中国語の方が綺麗に終わっていて、情景が想像しやすく、「村上春樹は中国語で読む方が面白い!」とおっしゃっていました。村上春樹を日本語で1冊も読んだことない私はこれを聞いて、中国語版から読んでみようと思ったのは言うまでもありません。

《浪漫的逃亡》 


takeikoさんが初めてファンになった台湾バンドの五月天が、日本へ来て感じたことが綴られている本。写真もたくさん載っています。ファン=興味があるため、初めての繁体字なのに読みやすかったとの感想でした。好きこそものの上手なれを感じさせるご感想でした。

《PIXAR 皮克斯 动画25年》 


ピクサーのアニメーションについて、どのように制作しているかが紹介されている本。ただのアニメーションではなく、芸術なんだと感じたとのご感想でした。こういう本も、ご紹介いただかないと、なかなか手にする機会がない本ですよね。

私はこちらを紹介しました。
《穆斯林的葬礼》《来到人间》


 《来到人间》は後日まとめをアップしますね。
《穆斯林的葬礼》は過去記事をご参照ください→議論したくなるテーマが満載!112冊目《穆斯林的葬礼》

参加された方々から素敵なプレゼントをいただきました。
大変感激です。ありがとうございます!!!

主催者の私が一番楽しませてもらった感じで、帰りはうきうきと帰路につきました。
参加されたみなさん、本当にありがとうございました。

次回は5月頃の開催を目標にしています。
1か月半以上前に告知させていただきます。次回もどうぞよろしくお願いいたします(^^)

第7回原書会開催報告

約1年ぶりの原書会でした!今回は私含め7名でした。
早速みなさんにご紹介いただいた作品を簡単ですがご紹介します。

★ぺりおさん(中国語で本を読むよ!) 
《地下三尺有请》と《步步惊心》
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《地下三尺有请》は1篇20ページほどの短編ホラー小説集です。
ホラー大好きのぺりおさんならではの、ホラー専門用語を集めた自作単語集も見せていただきました!

《步步惊心》は宮廷ドラマで、ドラマと並行して読まれたそうです。
宮廷ドラマというと難しそうなイメージがありますが、この作品はもともとネット小説で、読みやすいとのことでした。清朝の時代の皇子たちの争いと恋愛をからめたもののようです。ドラマと小説を並行して読む方法、私もやってみたいと思いました。

★takeikoさん
《一个人泡澡》と《150cm LIFE》
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《一个人泡澡》は色々な入浴法を漫画で紹介したもの、《150cm LIFE》は身長150cmの人の苦労と笑いを同じく漫画にしたものです。興味深かったのは、「ガチャガチャ」とか「パタパタ」とか「ぶるぶる」などの表現まで丁寧に翻訳されていることでした。日常でよく使うのになかなか言えない擬声語を身に着けるにも良さそうな本でした。

takeikoさんは今回の原書会のために2冊の漫画を読んできてくれました。本格的な本はまだというtakeikoさん、初めての1冊にお勧めな本をみなさんに質問されていました。初めて読む原書には是非これ!というものがありましたら、コメント欄に情報をお願いします。

★小雨さん
《麦子》
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《麦子》を書いた刘庆邦は農村出身の作家で、炭鉱で働いた体験をもとに、小説のなかでも農村、炭鉱について書いているようです。農村の悲惨さが伝わる、シーンと静かな気持ちなる作品で、読みやすい文体とのことでした。

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刘庆邦はこちらのシリーズのテキストに掲載されている短編集で知ったそうです。このテキストは、有名な文学作品を味を損なわずにリライトし、読みやすい短編にしたものが掲載されているようです。全ての文章にピンインつき、音声つきで、とても良さそうなテキストですね。シリーズ1~3まで見せていただきました。

《爱是一种病》
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《爱是一种病》はアメリカの小説の翻訳版。3部作の第1部です。愛が禁止される恐怖政治を描いた近未来小説で、17歳になると愛を感じさせなくするために、すべての人が脳手術を受けなければならないようです。主人公の母は、何度手術をしても夫への想いを忘れられず弾圧を受け、その娘は17歳になり手術を受けられる日が近づくのを安堵していたものの、手術前に一人の青年を愛してしまう・・・というストーリーだそうです。翻訳版は読みやすいけれど、やはり風習のわかる中国語原書が読みたい、とおっしゃっていました。

★弥太郎さん  (中国語と海外ドラマとプレミアの日記) 
《兄弟》
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兄弟というタイトルから助け合うストーリーかと思いきや、下品なお話満載、笑いが止まらなかった作品とのことでした。特に冒頭の、主人公である弟が女子トイレを覗く描写が非常に細部にわたっているとか。時代背景は文革から改革開放までで、悲惨な状況の中、弟のやんちゃぶりが暴走するさまに救われたとおっしゃっていました。これまでに読んだ本の中で最も厚い本!に納得する重量感たっぷりの本でした。

《家》
現在読んでいらっしゃる《家》もご紹介いただきました。こちらも兄弟が主人公ですが、冒頭に登場人物が20名も出てくるそうです(!)。でもこれをクリアすれば、読みやすく、とてもきれいな文章とのことです。

★ねずみのチュー太郎さん (ねずみのチュー太郎のブログ)
《中国留守儿童日记》
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小学生が描いた日記を本にしたもの。両親に何年も会っていな子供たち、半日かけて生活に欠かせない水をくみいく子供たち、日本と大きく異なる中国の事情を垣間見ることができる本ですが、ほかの参加者さんもおっしゃっていたように、子を持つ身としては、読んで耐えられるか自信を持てない本でもあります。

《天行者》
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こちらは小学校の先生について書いた小説で、農村の現状がわかる作品とのことでした。

《傅雷家书》
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傅雷夫妻が子供に対して書いた手紙を集めて本にしたもので、中国では子を持つ親必読の書(!)のようです。中身を見ると、「亲爱的孩子」から始まる手紙が目に入ってきます。手紙を書いた時期は1950年代のようで、時代は違いますが、親として読んでみたい1冊です。

その他、話題に多く上がったのがラジオレベルアップ中国語で取り上げられていた《三体》でした。SFもので、ぺりおさん、小雨さん曰く、「読後、地に足がつかない」とのことです。全三部で、第二部が一番!のようです。中国語学習者で集まると、読んでみたい本が次々に見つかりますね。《三体》もすご~く読みたくなりました。原書をまだ読まれたことがないというこまっちゃんさんも、みなさんのご紹介する本を熱心にメモされていました。

私は《花街书屋》と《幸福了吗?》を紹介しました。
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《花街书屋》はマンゴーツリーハウスの仮名がついている台湾の作品です。3人の少年が、自分たちの住む街にやってきた見世物として訓練を受けるオラウータンに同情し、オラウータン救出を企てるストーリーです。物語では、成人し、2歳の女の子の父となった主人公の現在を起点に、オラウータン救出に一緒に奮闘した友人が突然自殺した理由を見つけるべく、少年時代から現在までの記憶を掘り起こしていきます。曖昧さを残しながら、鮮明な場面を想像させるエンディングに物語がぎゅっと締まる印象を受けました。

《幸福了吗?》はCCTVの有名アナウンサー白岩松の本です。9.11の際にこの前代未聞の大事件をCCTVが生放送できなかったこと、その体制が整っていなかったことを教訓に、CCTVが生放送のメインニュースキャスターに白岩松を起用し、その後のSARS、イラク戦争など大事件の生放送を行っていく舞台裏が書かれています。その他、真面目でインテリなイメージとは裏腹に、かなりのサッカー好きな一面、また、日本、台湾、米国を取材した際の様子もつづられています。小説ではないですが、さくさく読めて、楽しめる1冊でした。

参加された方々から、原書、オーディオブック、素敵なプレゼントまでいただきました。
ありがとうございます!
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私の理解力に限りがあるばかりに、ご紹介いただいたのに情報がすっぽり抜けている箇所も多々あるかと思います(汗)
リピート参加してくださった方、初めて参加してくださった方、みなさんお忙しい中、ご参加いただきまして本当にありがとうございました。
しばらくは不定期になりますが、今後も開催してまいります。

第6回原書会開催のご報告

2年ぶりの開催でした!
先日第6回原書会@東京(新宿)を開催しました。

場所はホテルローズガーデンのレストラン「チャオ」。
http://www.hotel-rosegarden.jp/restaurant/

結婚式会場としても使用されるだけあり、店内は豪華で素敵な雰囲気です。
早朝からのカフェ利用も可能なこちらのレストラン。8名の個室をお借りして落ち着いた雰囲気の中、開催することができました。チャオさん、ありがとうございました。


今回は計6名(女性5、男性1)のご参加となりました。

早速みなさんがご紹介された本を見て参りましょう。

★弥太郎さん (ブログ:http://ameblo.jp/yataro0617/

《杜拉拉2 华年死水》
外資で奮闘するララ第2作目ですね。第1作は平社員だったララですが、第2作目では昇進したことによりポストも上がります。ドラマも見られたそうで、ドラマは恋愛中心だったのに対し、小説の方がビジネスの内容が充実しているようです。お持ちの本、すごく読みこんだ感がありました!


《活着》
こちらは余華の作品。文字も大きく、すぐに読了できたとのことでした。そして原書で涙した初めての作品でもあったそうです。弥太郎さんは《活着》の後、さらに3冊余華の本を読まれたとのこと。次は《兄弟(上下)》にチャレンジされたいそうです(^^)


《呐喊》
鲁迅の作品です。大学時代に読書感想文の本として読まれた本で大事にとってあるとのことでした。中には短編作品がたくさん入っており、教科書として使用するのにぴったりの本に思えました。薄いのに中身たっぷりで持ち運びに便利な1冊です。


★Iさん

中国語原書では珍しい、ミステリー本をご紹介いただきました。

《大唐泥犁狱》
西遊記とミステリーを融合した作品のようです。唐の建国から丁寧に説明がされているので、歴史を知らない方でも大丈夫!とのことでした。中国ミステリーにみんな興味津々でした。私も中国ミステリーを読んだことがないですし、唐時代の理解も深まるとなれば是非読んでみたいです。


《追捕铜锣卫门:谋杀在云端》
こちらはなんとドラエモンが犯人となる台湾ミステリーです。Iさんはこちらの作品を1日で読了されたそうです!こちらも読みたくなりました。



《上帝禁区》
表紙のおどろおどろしい雰囲気の通り、次々に殺人が行われるストーリー。字が小さいのにも驚きでしたが、読者の理解を助けるために図がところどころに掲載されていました。暑い季節に涼みたい時に読みたい1冊です。



Iさんは中国語に触れてまだ半年。にも関わらず、ウェブ辞書をたよりに漢字の意味を調べながら原書を次々に読破されているのです。「ミステリーに興味があり、中国ミステリーを読みたかった」という理由で完全独学で取り組まれ、しかも読むスピードも速いのです。興味のあることをやる!というその姿勢に刺激をいただきました。

★シーシャンさん (ブログ:http://ameblo.jp/xishan0720/

《那些年我们一起追的女孩》
映画化された九把刀の作品です。映画を見て読みたくなったとのことでした。映画に比べ、作品の方が淡々としているとか。実は私も以前台湾へ行った時に買ってきて気になっている作品でした。九把刀の作品は、作者が作ったアプリがあるので、なんと電子媒体で読むことも可能のようです!



《接接在日本》
日本人男性と結婚して日本に住む台湾人女性がブログでつづったものが書籍となったもの。中をのぞくとかわいいイラストがたくさんあります。台湾人の目から見た日本の驚き、日本の不思議が書かれているようです。日本語版も出ているとのことでした。




★Fさん

《代表作》
60~70年代の代表的な短編小説をまとめたものです。男性バージョンと女性バージョンがあり、こちらは男性作家のもの。色々な文体が楽しめるとのことでした。短編集は自分の好きな作家を見つけやすく、次の1冊を選ぶ参考になるとお話されていました。各短編集の最後に当該作家のその他作品が記載されているので、好みの作家を見つけるのにぴったりですね!


私は《看见》と《拯救乳房》を紹介させていただきました。

《看见》はニュースキャスターの取材の裏話や取材で感じたことをつづったもの。印象深いのは筆者の従来の取材方式が全く通用せず、壁にぶちあたったドイツ人青年の取材記事。つまづき、悩む心境がつづられていて、記者の誠実さに好感がもてました。

《拯救乳房》は女性心理学者が、数名の乳癌患者を対象に心理治療を行う話。集まった成員のバックグラウンドが多様なこともストーリーを面白くさせていますが、この作者が焦点をあてる「死」に関するメッセージが特に印象深いです。



集まった原書はこちら↓↓



みなさん話しやすい方でそれほど緊張せずに会を進めることができました。参加されたみなさんの中には遠方からいらっしゃった方も。みなさん、先日はどうもありがとうございました(^^)そしてお疲れさまでした。会の進行へのご協力ありがとうございました。

今回久しぶりの原書会となりましたが、今後は定期開催していきたいと改めて感じました。
次回は8月を予定しています。日時が決まりましたらブログでご案内させていただきます(^^)





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